基礎問題集
数学2 図形と式「線形計画法」の問題15 解説
数学2の図形と式「線形計画法」にある問題15の基礎問題と解説ページです。問題と保存済み解説を公開し、ログイン後はAI質問と学習履歴も利用できます。
MathGrAIl の基礎問題集にある公開問題ページです。ログイン前でも問題と保存済み解説を確認でき、ログイン後はAI質問と学習履歴の保存を利用できます。
- 基礎問題の問題画像と保存済み解説を公開
- ログイン後にAI質問で復習
- ログイン後に学習履歴を保存
解説
方針・初手
$2^x,\ 3^y$ を新しい文字でおくと,条件式は平方完成によって円の内部の条件に直せる。
そのうえで,求める $2^x+3^y$ は平面上では一次式になるので,円と直線 $u+v=\text{一定}$ の位置関係として考えるのが自然である。
解法1
$$ u=2^x,\quad v=3^y $$
とおくと,$u>0,\ v>0$ であり,条件は
$$ u^2-4u+v^2-2v\le -1 $$
である。
これを平方完成すると,
$$ (u-2)^2-4+(v-1)^2-1\le -1 $$
すなわち
$$ (u-2)^2+(v-1)^2\le 4 $$
となる。
したがって,点 $(u,v)$ は中心 $(2,1)$,半径 $2$ の円の内部または周上にあり,さらに $u>0,\ v>0$ を満たす。
求めるのは
$$ u+v=2^x+3^y $$
の範囲である。
最大値
$$ u+v=((u-2)+(v-1))+3 $$
より,Cauchy-Schwarz の不等式を用いると
$$ (u-2)+(v-1)\le \sqrt{1^2+1^2}\sqrt{(u-2)^2+(v-1)^2} \le \sqrt2\cdot 2=2\sqrt2 $$
である。したがって
$$ u+v\le 3+2\sqrt2 $$
を得る。
等号成立条件は
$$ u-2=v-1=\sqrt2 $$
であり,このとき
$$ u=2+\sqrt2,\quad v=1+\sqrt2 $$
となって確かに条件を満たす。よって最大値は
$$ 3+2\sqrt2 $$
である。
最小値
円全体で $u+v$ を最小にする点は,直線 $u+v=\text{一定}$ を左下へ平行移動して最初に円に接するときである。
ただし,その接点は
$$ (2-\sqrt2,\ 1-\sqrt2) $$
となり,第1象限に入らない。実際,$1-\sqrt2<0$ であるから,これは $v>0$ に反する。
そこで,許される範囲
$$ (u-2)^2+(v-1)^2\le 4,\quad u>0,\ v>0 $$
の中で下側を調べる。
$u+v$ を小さくするには $v$ をできるだけ小さくしたいが,$v=3^y>0$ なので $v=0$ はとれない。そこで境界 $v=0$ と円との交点をみると,
$$ (u-2)^2+(0-1)^2=4 $$
より
$$ (u-2)^2=3 $$
したがって
$$ u=2\pm \sqrt3 $$
である。このうち小さい方は $u=2-\sqrt3$ であり,対応する和は
$$ u+v=2-\sqrt3 $$
である。
しかしこの点は $(u,v)=(2-\sqrt3,0)$ であって,$v=0$ は $v=3^y>0$ に反するから実際にはとれない。したがって最小値は存在せず,下限が
$$ 2-\sqrt3 $$
となる。
実際,$v\to 0^+$ とすれば,円周上で
$$ u=2-\sqrt{4-(v-1)^2} $$
とおけて,このとき
$$ u+v\to 2-\sqrt3 $$
となるので,下限は確かに $2-\sqrt3$ である。
以上より,
$$ 2-\sqrt3< u+v\le 3+2\sqrt2 $$
すなわち
$$ 2-\sqrt3<2^x+3^y\le 3+2\sqrt2 $$
である。
解説
この問題の本質は,指数式をそのまま扱うのではなく
$$ u=2^x,\quad v=3^y $$
と置いて図形的な問題に変えることである。
条件式は平方完成により円になる。そこから $u+v$ の範囲は,直線 $u+v=\text{一定}$ を平行移動して考えると整理しやすい。
最大値は円に対する接線の考え方でそのまま求まるが,最小値については $v>0$ という条件が重要である。円全体での最小点は第1象限に入らず,実際の下限は $v=0$ に近づくところで決まるが,$v=0$ 自体はとれないため,下端は不等号が厳密になる。
答え
$$ 2-\sqrt3<2^x+3^y\le 3+2\sqrt2 $$