基礎問題集
数学2 図形と式「軌跡」の問題4 解説
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解説
方針・初手
2つの放物線の上下の差をとれば、囲まれた部分の面積は積分で表せる。
まず交点を与える方程式を立て、さらに
$$ {-(x-a)^2+b}-x^2 $$
を平方完成して、面積を $a,b$ で表す。
解法1
2つの放物線を
$$ y_1=x^2,\qquad y_2=-(x-a)^2+b $$
とおく。
交点は
$$ x^2=-(x-a)^2+b $$
を満たすから、
$$ 2x^2-2ax+a^2-b=0 $$
となる。
ここで、2曲線の差は
$$ \begin{aligned} y_2-y_1 &=-(x-a)^2+b-x^2 \\ &=-2x^2+2ax-a^2+b \\ &=-2\left(x-\frac{a}{2}\right)^2+\left(b-\frac{a^2}{2}\right) \end{aligned} $$
である。
したがって、囲まれた部分が存在するためには
$$ b-\frac{a^2}{2}>0 $$
であり、そのとき交点は
$$ \begin{aligned} x-\frac{a}{2} &= \pm \sqrt{\frac{1}{2}\left(b-\frac{a^2}{2}\right)} \end{aligned} $$
すなわち
$$ x=\frac{a}{2}\pm \sqrt{\frac{1}{2}\left(b-\frac{a^2}{2}\right)} $$
である。
よって面積を $S$ とすると、$t=x-\frac{a}{2}$ とおいて
$$ S= \int_{-\sqrt{\frac{1}{2}(b-a^2/2)}}^{\sqrt{\frac{1}{2}(b-a^2/2)}} \left\{ -2t^2+\left(b-\frac{a^2}{2}\right) \right\},dt $$
となる。対称性を用いると、
$$ S= 2\int_0^{\sqrt{\frac{1}{2}(b-a^2/2)}} \left\{ -2t^2+\left(b-\frac{a^2}{2}\right) \right\},dt $$
である。これを計算すると、
$$ \begin{aligned} S &= 2\left[ -\frac{2}{3}t^3+\left(b-\frac{a^2}{2}\right)t \right]_0^{\sqrt{\frac{1}{2}(b-a^2/2)}} \\ &= \frac{1}{3}(2b-a^2)^{3/2} \end{aligned} $$
を得る。
問題の条件より
$$ S=\frac{8}{3} $$
であるから、
$$ \frac{1}{3}(2b-a^2)^{3/2}=\frac{8}{3} $$
すなわち
$$ (2b-a^2)^{3/2}=8 $$
である。よって
$$ 2b-a^2=4 $$
となり、
$$ b=\frac{a^2}{2}+2 $$
を得る。
このとき
$$ 2b-a^2=4>0 $$
であるから、実際に2曲線は異なる2点で交わり、囲まれた部分も存在する。
解説
この問題の要点は、2つの放物線の差を平方完成することである。すると、囲まれた部分の形は軸が $x=\frac{a}{2}$ の下に凸の放物線になり、その面積が実質的に $2b-a^2$ のみで決まることが分かる。
したがって、面積一定という条件は
$$ 2b-a^2=\text{一定} $$
という条件に直ちに言い換えられ、軌跡が放物線になることが分かる。
答え
点 $(a,b)$ の軌跡は
$$ b=\frac{a^2}{2}+2 $$
である。