基礎問題集
数学2 図形と式「軌跡」の問題6 解説
数学2の図形と式「軌跡」にある問題6の基礎問題と解説ページです。問題と保存済み解説を公開し、ログイン後はAI質問と学習履歴も利用できます。
MathGrAIl の基礎問題集にある公開問題ページです。ログイン前でも問題と保存済み解説を確認でき、ログイン後はAI質問と学習履歴の保存を利用できます。
- 基礎問題の問題画像と保存済み解説を公開
- ログイン後にAI質問で復習
- ログイン後に学習履歴を保存
解説
方針・初手
媒介変数 $t$ を消去すればよい。
この形は
$$ \frac{1-t^2}{1+t^2},\quad \frac{2t}{1+t^2} $$
という円の媒介変数表示に似ているので,まず $x^2$ と $y^2$ を組み合わせるのが自然である。
解法1
与えられている式は
$$ x=\frac{1-t^2}{1+t^2},\qquad y=\frac{4t}{1+t^2} $$
である。
ここで $x^2+\dfrac{y^2}{4}$ を計算すると,
$$ \begin{aligned} x^2+\frac{y^2}{4} &= \left(\frac{1-t^2}{1+t^2}\right)^2 + \frac{1}{4}\left(\frac{4t}{1+t^2}\right)^2\\ &= \frac{(1-t^2)^2}{(1+t^2)^2} + \frac{4t^2}{(1+t^2)^2}\\ &= \frac{(1-t^2)^2+4t^2}{(1+t^2)^2}\\ &= \frac{1-2t^2+t^4+4t^2}{(1+t^2)^2}\\ &= \frac{1+2t^2+t^4}{(1+t^2)^2}\\ &= \frac{(1+t^2)^2}{(1+t^2)^2}=1 \end{aligned} $$
したがって,点 $(x,y)$ は
$$ x^2+\frac{y^2}{4}=1 $$
を満たす。
一方,$x=-1$ となるには
$$ \frac{1-t^2}{1+t^2}=-1 $$
でなければならないが,これより
$$ 1-t^2=-(1+t^2) $$
すなわち
$$ 1=-1 $$
となって矛盾する。したがって $(x,y)=(-1,0)$ はこの媒介変数表示では表されない。
よって求める曲線は,点 $(-1,0)$ を除いた楕円
$$ x^2+\frac{y^2}{4}=1 $$
である。
解法2
$x+1$ に注目する。
与式より
$$ x+1=\frac{1-t^2}{1+t^2}+1 =\frac{2}{1+t^2} $$
であるから,
$$ 1+t^2=\frac{2}{x+1} $$
となる。
また
$$ y=\frac{4t}{1+t^2} $$
より,
$$ y=4t\cdot \frac{x+1}{2}=2t(x+1) $$
すなわち
$$ t=\frac{y}{2(x+1)} $$
である。
これを
$$ 1+t^2=\frac{2}{x+1} $$
に代入すると,
$$ 1+\left(\frac{y}{2(x+1)}\right)^2=\frac{2}{x+1} $$
である。
両辺に $(x+1)^2$ をかけて整理すると,
$$ (x+1)^2+\frac{y^2}{4}=2(x+1) $$
となるので,
$$ x^2+2x+1+\frac{y^2}{4}=2x+2 $$
より
$$ x^2+\frac{y^2}{4}=1 $$
を得る。
ただしこの途中で $x+1$ で割っているので,$x=-1$ は除かれる。実際,対応する点は $(-1,0)$ のみであり,これは与えられた媒介変数表示では表されない。
解説
この問題の要点は,媒介変数表示
$$ \frac{1-t^2}{1+t^2},\quad \frac{2t}{1+t^2} $$
が単位円の標準的な表示であることを見抜くことである。
本問では $y$ の係数が $2$ 倍されているので,単位円
$$ X^2+Y^2=1 $$
の $Y$ 座標を $2$ 倍した楕円
$$ x^2+\frac{y^2}{4}=1 $$
になると考えると見通しがよい。
また,媒介変数 $t$ が実数全体を動いても,楕円上の点 $(-1,0)$ だけは表せない点に注意が必要である。
答え
$$ x^2+\frac{y^2}{4}=1 \qquad \bigl((x,y)\ne(-1,0)\bigr) $$