基礎問題集
数学2 図形と式「領域」の問題17 解説
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解説
注意
画像では (1) と (2) がともに「線分 $CH$ の長さを $a,b$ で表せ」と読め,(2) は (1) と重複している。以下ではその読み取りに従って解答する。
方針・初手
点 $Q(a,b,0)$ が与えられると,直線 $AQ$ は一意に定まる。 したがって,まず直線 $AQ$ への点 $C$ からの垂線の足 $H$ を求め,直線 $AQ$ と球面が交わる条件を「中心 $C$ から直線 $AQ$ までの距離が半径 $1$ 以下である」として処理するのが自然である。
解法1
**(1)**
点
$$ A(0,0,3),\quad Q(a,b,0) $$
より,
$$ \overrightarrow{AQ}=(a,b,-3) $$
である。
$H$ は直線 $AQ$ 上の点であり,
$$ \overrightarrow{AH}=k\overrightarrow{AQ} $$
を満たすから,
$$ H=A+k(Q-A)=(ka,kb,3-3k) $$
と表せる。
また,$CH\perp AQ$ より
$$ \overrightarrow{CH}\cdot \overrightarrow{AQ}=0 $$
が成り立つ。ここで
$$ \overrightarrow{CH}=(ka,\ kb-2,\ 1-3k) $$
なので,
$$ (ka,\ kb-2,\ 1-3k)\cdot (a,b,-3)=0 $$
すなわち
$$ ka^2+b(kb-2)-3(1-3k)=0 $$
である。整理すると
$$ k(a^2+b^2+9)-2b-3=0 $$
ゆえに
$$ k=\frac{2b+3}{a^2+b^2+9} $$
である。
次に,$AH=k,AQ$ であるから,
$$ AH^2=k^2(a^2+b^2+9) =\frac{(2b+3)^2}{a^2+b^2+9} $$
一方,
$$ AC^2=(0-0)^2+(2-0)^2+(2-3)^2=5 $$
であり,三角形 $AHC$ は $H$ で直角だから,
$$ CH^2=AC^2-AH^2 =5-\frac{(2b+3)^2}{a^2+b^2+9} $$
したがって
$$ CH^2=\frac{5(a^2+b^2+9)-(2b+3)^2}{a^2+b^2+9} =\frac{5a^2+(b-6)^2}{a^2+b^2+9} $$
よって
$$ CH=\sqrt{\frac{5a^2+(b-6)^2}{a^2+b^2+9}} $$
である。
**(2)**
画像の文面どおりであれば (1) と同じ内容なので,
$$ CH=\sqrt{\frac{5a^2+(b-6)^2}{a^2+b^2+9}} $$
である。
**(3)**
点 $P$ が球面上を動くとき,直線 $AP$ と同じ直線が $xy$ 平面と交わる点が $Q$ である。 したがって,ある $Q$ が存在範囲に入るための条件は,直線 $AQ$ が球面
$$ x^2+(y-2)^2+(z-2)^2=1 $$
と交わることである。
球の中心は $C$,半径は $1$ であるから,直線 $AQ$ が球面と交わるための必要十分条件は
$$ CH\le 1 $$
である。
上で求めた式を用いると,
$$ \sqrt{\frac{5a^2+(b-6)^2}{a^2+b^2+9}}\le 1 $$
すなわち
$$ \frac{5a^2+(b-6)^2}{a^2+b^2+9}\le 1 $$
である。両辺に $a^2+b^2+9$ を掛けて整理すると,
$$ 5a^2+(b-6)^2\le a^2+b^2+9 $$
$$ 5a^2+b^2-12b+36\le a^2+b^2+9 $$
$$ 4a^2-12b+27\le 0 $$
ゆえに
$$ b\ge \frac13 a^2+\frac94 $$
となる。
したがって,点 $Q$ の存在範囲は,$xy$ 平面上で
$$ b\ge \frac13 a^2+\frac94 $$
を満たす領域,すなわち放物線
$$ b=\frac13 a^2+\frac94 $$
の上側(境界を含む)である。
解説
この問題の本質は,点 $P$ を直接追うのではなく,直線 $AQ$ を媒介として考えることである。 球面と直線の交点の有無は,中心から直線までの距離と半径の大小比較に落ちる。
したがって,
$$ \text{直線 }AQ\text{ が球面と交わる} \iff CH\le 1 $$
という見方が決定的である。 また,$H$ を垂線の足として導入すると,$CH$ が直線までの距離そのものになるので,最後は不等式処理だけで点 $Q$ の存在範囲が求まる。
答え
**(1)**
$$ k=\frac{2b+3}{a^2+b^2+9} $$
$$ CH=\sqrt{\frac{5a^2+(b-6)^2}{a^2+b^2+9}} $$
**(2)**
画像の文面どおりなら (1) と同じで,
$$ CH=\sqrt{\frac{5a^2+(b-6)^2}{a^2+b^2+9}} $$
**(3)**
点 $Q(a,b,0)$ の存在範囲は
$$ b\ge \frac13 a^2+\frac94 $$
である。
したがって,$xy$ 平面上では放物線
$$ b=\frac13 a^2+\frac94 $$
の上側の領域(境界を含む)である。