基礎問題集
数学2 図形と式「領域」の問題26 解説
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解説
方針・初手
動く点の座標を
$$ (X,Y)=(x+y,xy) $$
とおく。すると $X,Y$ は $x,y$ の和と積であるから,$x,y$ を2次方程式の解とみなすのが自然である。
すなわち,$x,y$ は
$$ t^2-Xt+Y=0 $$
の2解である。したがって,
- $x,y$ が実数である条件
- さらに $x^2+y^2<1$ を満たす条件
を $X,Y$ で表せばよい。
解法1
$x,y$ が実数であるためには,判別式が $0$ 以上でなければならない。よって
$$ X^2-4Y\geqq 0 $$
すなわち
$$ Y\leqq \frac{X^2}{4} $$
である。
次に,条件 $x^2+y^2<1$ を $X,Y$ で表す。
$$ x^2+y^2=(x+y)^2-2xy=X^2-2Y $$
であるから,
$$ X^2-2Y<1 $$
すなわち
$$ Y>\frac{X^2-1}{2} $$
を得る。
以上より,必要条件として
$$ \frac{X^2-1}{2}<Y\leqq \frac{X^2}{4} $$
が得られる。
逆に,この不等式を満たす $(X,Y)$ をとる。
まず
$$ Y\leqq \frac{X^2}{4} $$
より
$$ X^2-4Y\geqq 0 $$
となるから,2次方程式
$$ t^2-Xt+Y=0 $$
は実数解 $x,y$ をもつ。
また
$$ Y>\frac{X^2-1}{2} $$
より
$$ X^2-2Y<1 $$
であるから,
$$ x^2+y^2=(x+y)^2-2xy=X^2-2Y<1 $$
となり,確かに $(x,y)$ は半径 $1$ の円の内部にある。
したがって,求める範囲はちょうど
$$ \frac{X^2-1}{2}<Y\leqq \frac{X^2}{4} $$
で表される部分である。
なお,この2つの放物線が交わるのは
$$ \frac{X^2-1}{2}=\frac{X^2}{4} $$
すなわち
$$ X^2=2 $$
のときであるから,実際には
$$ -\sqrt{2}<X<\sqrt{2} $$
の範囲で,2つの放物線にはさまれた部分になる。
解説
この問題の要点は,$(x+y,xy)$ という形を見たら「和と積」と捉え,$x,y$ を2次方程式の解として扱うことである。
すると条件は
- 実数解をもつ条件 $X^2-4Y\geqq 0$
- 円の内部条件 $x^2+y^2<1$
の2本に分かれ,どちらも $X,Y$ で素直に表せる。
境界の意味も重要である。上側の放物線
$$ Y=\frac{X^2}{4} $$
は $x=y$ のときに実現できるので含まれる。一方,下側の放物線
$$ Y=\frac{X^2-1}{2} $$
は $x^2+y^2=1$ に対応し,問題では円の内部であって円周上は含まないので含まれない。
答え
点 $(X,Y)=(x+y,xy)$ の動く範囲は
$$ \frac{X^2-1}{2}<Y\leqq \frac{X^2}{4} \qquad \left(-\sqrt{2}<X<\sqrt{2}\right) $$
である。
したがって,図示すると,放物線
$$ Y=\frac{X^2}{4} $$
の下側と,放物線
$$ Y=\frac{X^2-1}{2} $$
の上側にはさまれた部分である。ただし上側の放物線は含み,下側の放物線は含まない。