基礎問題集
数学2 図形と式「領域」の問題35 解説
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解説
方針・初手
$x$ を固定し,式を $a$ の式として見るのが最も自然である。
与式は
$$ y=(x-a)^2-2a^2+1=-(a+x)^2+2x^2+1 $$
と変形できる。したがって,各 $x$ に対して $(a+x)^2$ の取りうる範囲を調べれば,その $x$ での $y$ の取りうる範囲が決まる。
解法1
**(1)**
$a$ はすべての実数を動くから,$a+x$ もすべての実数を動く。よって $(a+x)^2$ は $0$ 以上のすべての実数をとる。
したがって
$$ y=-(a+x)^2+2x^2+1 $$
より,各 $x$ に対して
$$ y\leqq 2x^2+1 $$
である。
逆に,$y\leqq 2x^2+1$ なら
$$ (a+x)^2=2x^2+1-y $$
とでき,右辺は $0$ 以上であるから,これを満たす実数 $a$ が存在する。よってこの範囲の点はすべて,ある放物線 $C$ 上に現れる。
以上より,$C$ が通過する領域は
$$ y\leqq 2x^2+1 $$
である。境界は放物線
$$ y=2x^2+1 $$
であり,これは $a=-x$ のときに実現する。
**(2)**
今度は $-1\leqq a\leqq 1$ である。
$x$ を固定すると
$$ y=-(a+x)^2+2x^2+1 $$
であるから,$y$ の最大・最小は $(a+x)^2$ の最小・最大で決まる。
まず最小値を求める。
$a\in[-1,1]$ のとき,$a+x$ は区間 $[x-1,x+1]$ を動く。したがって $|a+x|$ の最大値は両端で生じて
$$ \max |a+x|=|x|+1 $$
である。よって $(a+x)^2$ の最大値は $(|x|+1)^2$ であり,$y$ の最小値は
$$ 2x^2+1-(|x|+1)^2=x^2-2|x| $$
となる。
次に最大値を求める。
$|a+x|$ を最小にしたい。
**(i)**
$|x|\leqq 1$ のとき
このとき $-x\in[-1,1]$ であるから,$a=-x$ とできる。よって $a+x=0$ となり,
$$ y_{\max}=2x^2+1 $$
である。
**(ii)**
$|x|>1$ のとき
このとき $a=-x$ は許されないので,$[-1,1]$ の中で $-x$ に最も近い端点をとればよい。したがって
$$ \min |a+x|=|x|-1 $$
であり,
$$ y_{\max}=2x^2+1-(|x|-1)^2=x^2+2|x| $$
となる。
以上より,$C$ が通過する領域は
$$ x^2-2|x|\leqq y\leqq \begin{cases} 2x^2+1 & (|x|\leqq 1),\\ x^2+2|x| & (|x|\geqq 1) \end{cases} $$
である。
境界を具体的に書けば,下側境界は
$$ y=x^2-2|x|= \begin{cases} x^2+2x & (x\leqq 0),\\ x^2-2x & (x\geqq 0) \end{cases} $$
であり,上側境界は
$$ y= \begin{cases} x^2-2x & (x\leqq -1),\\ 2x^2+1 & (-1\leqq x\leqq 1),\\ x^2+2x & (x\geqq 1) \end{cases} $$
である。図形は $y$ 軸対称になる。
解説
この問題の本質は,放物線の族をそのまま追いかけるのではなく,$x$ を固定して「その $x$ で $y$ がどこまで動けるか」を調べる点にある。
与式を
$$ y=-(a+x)^2+2x^2+1 $$
と見ると,$a$ の動く範囲がそのまま $(a+x)^2$ の範囲に翻訳されるので,通過領域は各 $x$ における $y$ の上下の境界として簡潔に求まる。
答え
**(1)**
$$ y\leqq 2x^2+1 $$
すなわち,放物線 $y=2x^2+1$ の下側全体である。
**(2)**
$$ x^2-2|x|\leqq y\leqq \begin{cases} 2x^2+1 & (|x|\leqq 1),\\ x^2+2|x| & (|x|\geqq 1) \end{cases} $$
である。境界は
$$ y=x^2-2|x| $$
および
$$ y= \begin{cases} x^2-2x & (x\leqq -1),\\ 2x^2+1 & (-1\leqq x\leqq 1),\\ x^2+2x & (x\geqq 1) \end{cases} $$
で与えられる。