基礎問題集
数学3 微分法「微分の基本」の問題21 解説
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解説
方針・初手
$x=\dfrac{\pi}{2}$ で区分的に定義された関数であるから、まず左側の式と右側の式の値を $x=\dfrac{\pi}{2}$ で比較して連続条件を立てる。
そのうえで、(1) で求めた $a$ を用い、左微分係数と右微分係数を別々に計算して一致するかを調べれば、微分可能性が判定できる。
解法1
**(1)**
$f(x)$ が $x=\dfrac{\pi}{2}$ で連続となる条件を求める。
$x \le \dfrac{\pi}{2}$ のとき
$$ f(x)=a\sin x+\cos x $$
であり、特に
$$ f\left(\dfrac{\pi}{2}\right)=a\sin\dfrac{\pi}{2}+\cos\dfrac{\pi}{2}=a $$
である。
一方、$x>\dfrac{\pi}{2}$ のとき
$$ f(x)=x-\pi $$
であるから、右側からの極限は
$$ \lim_{x\to \frac{\pi}{2}+0}f(x)=\lim_{x\to \frac{\pi}{2}+0}(x-\pi)=\frac{\pi}{2}-\pi=-\frac{\pi}{2} $$
となる。
したがって、$x=\dfrac{\pi}{2}$ で連続であるための条件は
$$ f\left(\dfrac{\pi}{2}\right)=\lim_{x\to \frac{\pi}{2}+0}f(x) $$
すなわち
$$ a=-\frac{\pi}{2} $$
である。
(2) (1) で求めた $a=-\dfrac{\pi}{2}$ のとき、$x=\dfrac{\pi}{2}$ で微分可能かを調べる。
左側では
$$ f(x)=a\sin x+\cos x $$
より、
$$ f'(x)=a\cos x-\sin x $$
である。したがって左微分係数は
$$ \begin{aligned} \lim_{x\to \frac{\pi}{2}-0}f'(x) &= a\cos\dfrac{\pi}{2}-\sin\dfrac{\pi}{2} \\ 0-1 \\ -1 \end{aligned} $$
となる。
右側では
$$ f(x)=x-\pi $$
であるから、右微分係数は
$$ \lim_{x\to \frac{\pi}{2}+0}f'(x)=1 $$
である。
よって
$$ -1 \ne 1 $$
であり、左微分係数と右微分係数が一致しないので、$x=\dfrac{\pi}{2}$ で $f(x)$ は微分可能でない。
解説
連続性は「左右から近づいたときの値が一致するか」で判定し、微分可能性は「左右の微分係数が一致するか」で判定する。
この問題では、まず連続条件から $a$ が一意に定まり、その値を代入して左右の傾きを比べるのが基本方針である。連続であっても左右の傾きが異なれば微分可能ではないことが、この問題の要点である。
答え
**(1)**
$$ a=-\frac{\pi}{2} $$
**(2)**
$a=-\dfrac{\pi}{2}$ のとき、$x=\dfrac{\pi}{2}$ における左微分係数は $-1$、右微分係数は $1$ で一致しない。したがって、$f(x)$ は $x=\dfrac{\pi}{2}$ で微分可能でない。