基礎問題集
数学3 微分法「微分の基本」の問題27 解説
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解説
方針・初手
分子と分母がよく似た形であり、商の微分法を使うと整理しやすい。 特に、分子を $N=e^x-e^{-x}$、分母を $D=e^x+e^{-x}$ とおくと、$N'$ と $D'$ がそれぞれ入れ替わる形になり、計算が簡潔になる。
解法1
$$ N=e^x-e^{-x},\quad D=e^x+e^{-x} $$
とおくと、
$$ N'=e^x+e^{-x},\quad D'=e^x-e^{-x} $$
である。
したがって、商の微分法より
$$ y'=\frac{N'D-ND'}{D^2} =\frac{(e^x+e^{-x})^2-(e^x-e^{-x})^2}{(e^x+e^{-x})^2} $$
となる。
分子は平方の差であるから、
$$ \begin{aligned} (e^x+e^{-x})^2-(e^x-e^{-x})^2 &=\{(e^x+e^{-x})-(e^x-e^{-x})\}\{(e^x+e^{-x})+(e^x-e^{-x})\} \\ &=(2e^{-x})(2e^x) \\ &=4 \end{aligned} $$
よって、
$$ y'=\frac{4}{(e^x+e^{-x})^2} $$
である。
解法2
分子・分母に $e^x$ を掛けると、
$$ y=\frac{e^{2x}-1}{e^{2x}+1} $$
と変形できる。
ここで、
$$ u=e^{2x}-1,\quad v=e^{2x}+1 $$
とおけば、
$$ u'=2e^{2x},\quad v'=2e^{2x} $$
であるから、
$$ \begin{aligned} y' &=\frac{u'v-uv'}{v^2} \\ &=\frac{2e^{2x}(e^{2x}+1)-(e^{2x}-1)2e^{2x}}{(e^{2x}+1)^2} \\ &=\frac{4e^{2x}}{(e^{2x}+1)^2} \end{aligned} $$
となる。
これは
$$ \frac{4e^{2x}}{(e^{2x}+1)^2} =\frac{4}{(e^x+e^{-x})^2} $$
であり、解法1の結果と一致する。
解説
この問題の要点は、商の微分法を正確に使うことである。 とくに $e^{-x}$ の微分が $-e^{-x}$ であるため、
$$ \frac{d}{dx}(e^x-e^{-x})=e^x+e^{-x} $$
となる点を取り違えないことが重要である。
また、分母と分子の形が対称的なので、そのまま微分して整理してもよいし、先に $e^{2x}$ を用いる形に変形してから計算してもよい。どちらも典型的な処理である。
答え
$$ y'=\frac{4}{(e^x+e^{-x})^2} $$
または同値な形として
$$ y'=\frac{4e^{2x}}{(e^{2x}+1)^2} $$