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数学3 微分法「微分の基本」の問題34 解説
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解説
方針・初手
$x=0$ における値、1階導関数、2階導関数を順に一致させればよい。
$f(x)$ は微分が容易であり、$g(x)$ はまず $x=0$ を代入して $a$ を決め、その後に $g'(0), g''(0)$ を計算して $c,b$ を定める。
解法1
まず
$$ f(x)=\cos x+1 $$
より、
$$ f(0)=\cos 0+1=2 $$
である。
一方、
$$ g(x)=\frac{a}{bx^2+cx+1} $$
であるから、
$$ g(0)=\frac{a}{1}=a $$
となる。条件 $f(0)=g(0)$ より、
$$ a=2 $$
を得る。
次に導関数を調べる。
$f(x)=\cos x+1$ だから、
$$ f'(x)=-\sin x $$
したがって、
$$ f'(0)=0 $$
である。
また、
$$ g(x)=a(bx^2+cx+1)^{-1} $$
とみると、
$$ g'(x)=-a\frac{2bx+c}{(bx^2+cx+1)^2} $$
である。よって、
$$ g'(0)=-ac $$
となる。条件 $f'(0)=g'(0)$ より、
$$ 0=-ac $$
である。すでに $a=2$ であるから、
$$ c=0 $$
を得る。
ここで $a=2,\ c=0$ を $g(x)$ に代入すると、
$$ g(x)=\frac{2}{bx^2+1} $$
となる。
次に2階導関数を調べる。
$$
f''(x)=-\cos x
$$
より、
$$
f''(0)=-1
$$
である。
一方、
$$
g'(x)=-\frac{4bx}{(bx^2+1)^2}
$$
であるから、これを微分してもよいが、$x=0$ における値だけ必要なので、$x=0$ 近くでの形を用いると簡単である。
$$
g(x)=\frac{2}{1+bx^2}=2(1+bx^2)^{-1}
$$
より、
$$
(1+bx^2)^{-1}=1-bx^2+\cdots
$$
したがって、
$$
g(x)=2-2bx^2+\cdots
$$
となるので、
$$
g''(0)=2!\cdot(-2b)=-4b
$$
である。
条件 $f''(0)=g''(0)$ より、
$$
-1=-4b
$$
したがって、
$$
b=\frac14
$$
となる。
以上より、
$$
a=2,\quad b=\frac14,\quad c=0
$$
である。
解法2
$g(x)$ を $x=0$ のまわりで展開して係数比較をしてもよい。
まず条件 $f(0)=g(0)$ から、
$$
a=2
$$
である。
したがって
$$
g(x)=\frac{2}{1+cx+bx^2}
$$
となる。
ここで
$$
\frac{1}{1+u}=1-u+u^2+\cdots
$$
を用い、$u=cx+bx^2$ とすると、
$$
\frac{1}{1+cx+bx^2}=1-(cx+bx^2)+(cx+bx^2)^2+\cdots
$$
であるから、$x^2$ の項まで取れば
$$
\frac{1}{1+cx+bx^2}=1-cx+(c^2-b)x^2+\cdots
$$
よって
$$
g(x)=2-2cx+2(c^2-b)x^2+\cdots
$$
となる。
一方、
$$
f(x)=\cos x+1=2-\frac{x^2}{2}+\cdots
$$
である。
$f'(0)=g'(0)$ であるためには $x$ の係数が一致しなければならないから、
$$
-2c=0
$$
より
$$
c=0
$$
である。
さらに $f''(0)=g''(0)$ であるためには $x^2$ の係数が一致しなければならない。$c=0$ を代入すると、
$$
g(x)=2-2bx^2+\cdots
$$
であり、$f(x)=2-\dfrac{x^2}{2}+\cdots$ だから、
$$
-2b=-\frac12
$$
したがって、
$$
b=\frac14
$$
である。
よって
$$
a=2,\quad b=\frac14,\quad c=0
$$
を得る。
解説
この問題は、$x=0$ における値・接線の傾き・曲がり方を一致させる問題である。
$g(x)$ は分数関数であるが、$x=0$ を代入するとすぐに $a$ が決まり、次に $g'(0)$ から $c$、最後に $g''(0)$ から $b$ が決まる。順に処理すれば計算は重くない。
また、$x=0$ の近くでの展開を使うと、値・1次の項・2次の項の比較として見ることもできる。微分計算を避けたい場合には有効な見方である。
答え
$$
a=2,\quad b=\frac14,\quad c=0
$$