基礎問題集
数学3 微分法「微分の基本」の問題57 解説
数学3の微分法「微分の基本」にある問題57の基礎問題と解説ページです。問題と保存済み解説を公開し、ログイン後はAI質問と学習履歴も利用できます。
MathGrAIl の基礎問題集にある公開問題ページです。ログイン前でも問題と保存済み解説を確認でき、ログイン後はAI質問と学習履歴の保存を利用できます。
- 基礎問題の問題画像と保存済み解説を公開
- ログイン後にAI質問で復習
- ログイン後に学習履歴を保存
解説
方針・初手
条件 $x=\tan^2 y$ と $\dfrac{\pi}{2}<y<\pi$ から,$y$ は第2象限にある。したがって $\tan y<0$ であり,
$$ \tan y=-\sqrt{x} $$
と表せる。この符号の決定がこの問題の要点である。
そのうえで,(1) は三角比の値から $y$ を決め,(2) は陰関数微分を行ってから $\tan y,\ \sec^2 y$ を $x$ で表せばよい。
解法1
まず
$$ x=\tan^2 y $$
であり,$\dfrac{\pi}{2}<y<\pi$ だから $\tan y<0$ である。よって
$$ \tan y=-\sqrt{x} $$
が成り立つ。
**(1)**
$x=3$ のとき,
$$ \tan^2 y=3 $$
より
$$ \tan y=-\sqrt{3} $$
である。さらに $\dfrac{\pi}{2}<y<\pi$ なので,第2象限で $\tan y=-\sqrt{3}$ を満たす角は
$$ y=\frac{2\pi}{3} $$
である。
**(2)**
$x=\tan^2 y$ を $x$ で微分する。
$$ 1=2\tan y\cdot \sec^2 y\cdot \frac{dy}{dx} $$
したがって,
$$ \frac{dy}{dx}=\frac{1}{2\tan y,\sec^2 y} $$
となる。ここで
$$ \tan y=-\sqrt{x},\qquad \sec^2 y=1+\tan^2 y=1+x $$
であるから,
$$ \frac{dy}{dx} =\frac{1}{2(-\sqrt{x})(1+x)} =-\frac{1}{2\sqrt{x}(1+x)} $$
を得る。
次にこれをさらに $x$ で微分する。
$$ \frac{dy}{dx} =-\frac{1}{2}x^{-1/2}(1+x)^{-1} $$
より,
$$ \frac{d^2y}{dx^2} =-\frac{1}{2}\frac{d}{dx}\left(x^{-1/2}(1+x)^{-1}\right) $$
である。積の微分を用いると,
$$ \frac{d}{dx}\left(x^{-1/2}(1+x)^{-1}\right) =-\frac{1}{2}x^{-3/2}(1+x)^{-1}-x^{-1/2}(1+x)^{-2} $$
したがって,
$$ \frac{d^2y}{dx^2} =\frac{1}{4}x^{-3/2}(1+x)^{-1}+\frac{1}{2}x^{-1/2}(1+x)^{-2} $$
これを通分すると,
$$ \frac{d^2y}{dx^2} =\frac{1+x+2x}{4x^{3/2}(1+x)^2} =\frac{1+3x}{4x^{3/2}(1+x)^2} $$
となる。
解説
この問題では,$\tan^2 y=x$ からただちに $\tan y=\pm\sqrt{x}$ とするだけでは不十分である。条件 $\dfrac{\pi}{2}<y<\pi$ によって $y$ は第2象限にあるので,$\tan y<0$ が決まり,
$$ \tan y=-\sqrt{x} $$
と符号まで確定する必要がある。
また,$\sec^2 y$ は
$$ \sec^2 y=1+\tan^2 y=1+x $$
と直せるので,微分後の式をすべて $x$ だけで表せる。
答え
**(1)**
$$ y=\frac{2\pi}{3} $$
**(2)**
$$ \frac{dy}{dx}=-\frac{1}{2\sqrt{x}(1+x)} $$
$$ \frac{d^2y}{dx^2}=\frac{1+3x}{4x^{3/2}(1+x)^2} $$