基礎問題集
数学3 微分法「グラフ・増減・極値」の問題1 解説
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解説
方針・初手
$x=0$ で極値をとるためには、まず $f'(0)=0$ が必要である。さらに、その極値が $3$ であるから $f(0)=3$ も必要である。これで $a,b$ が定まる。
その後、定まった関数について $f'(x)$ の符号を調べて増減と極値を、$f''(x)$ の符号を調べて凹凸を判定する。
解法1
まず
$$ f(x)=x^2+ax+b+6\log(1+x)\qquad (x>-1) $$
である。
(1) $x=0$ で極値 $3$ をとる条件
$f(0)=3$ より
$$ b=3 $$
である。
次に
$$ f'(x)=2x+a+\frac{6}{1+x} $$
だから、$x=0$ で極値をとるために
$$ f'(0)=a+6=0 $$
すなわち
$$ a=-6 $$
となる。
実際、このとき
$$ f''(x)=2-\frac{6}{(1+x)^2} $$
より
$$ f''(0)=2-6=-4<0 $$
であるから、$x=0$ では極大値をとる。したがって条件を満たす。
よって
$$ a=-6,\qquad b=3 $$
である。
(2) 増減、極値、凹凸
(1) より
$$ f(x)=x^2-6x+3+6\log(1+x)\qquad (x>-1) $$
である。
1. 増減
導関数は
$$ f'(x)=2x-6+\frac{6}{1+x} $$
である。これを通分すると
$$ f'(x)=\frac{(2x-6)(1+x)+6}{1+x} =\frac{2x^2-4x}{1+x} =\frac{2x(x-2)}{1+x} $$
となる。
定義域では $x>-1$ であるから $1+x>0$ であり、$f'(x)$ の符号は $x(x-2)$ の符号で決まる。
したがって、
- $-1<x<0$ では $f'(x)>0$
- $0<x<2$ では $f'(x)<0$
- $x>2$ では $f'(x)>0$
である。
よって、$f(x)$ は
- $-1<x<0$ で増加
- $0<x<2$ で減少
- $x>2$ で増加
する。
したがって、$x=0$ で極大、$x=2$ で極小をとる。
極値は
$$ f(0)=3 $$
$$ f(2)=4-12+3+6\log 3=-5+6\log 3 $$
である。
ゆえに、
- 極大値は $3$($x=0$)
- 極小値は $-5+6\log 3$($x=2$)
である。
2. 凹凸
2次導関数は
$$ f''(x)=2-\frac{6}{(1+x)^2} $$
である。これを整理すると
$$ f''(x)=\frac{2(1+x)^2-6}{(1+x)^2} =\frac{2\bigl((1+x)^2-3\bigr)}{(1+x)^2} $$
となる。
分母は正であるから、符号は $(1+x)^2-3$ で決まる。よって
$$ (1+x)^2-3=0 $$
より
$$ x=-1\pm \sqrt{3} $$
を得るが、定義域 $x>-1$ では
$$ x=-1+\sqrt{3} $$
のみが関係する。
したがって、
- $-1<x<-1+\sqrt{3}$ では $f''(x)<0$
- $x>-1+\sqrt{3}$ では $f''(x)>0$
である。
ゆえに、グラフは
- $-1<x<-1+\sqrt{3}$ で上に凸
- $x>-1+\sqrt{3}$ で下に凸
となる。
変曲点は
$$ x=-1+\sqrt{3} $$
であり、そのとき
$$ f(-1+\sqrt{3}) =(-1+\sqrt{3})^2-6(-1+\sqrt{3})+3+6\log \sqrt{3} $$
$$ = (4-2\sqrt{3})+(6-6\sqrt{3})+3+6\log \sqrt{3} $$
$$ =13-8\sqrt{3}+3\log 3 $$
である。
したがって変曲点は
$$ \left(-1+\sqrt{3},\ 13-8\sqrt{3}+3\log 3\right) $$
である。
3. 端の様子
$x\to -1+0$ のとき、$\log(1+x)\to -\infty$ だから
$$ f(x)\to -\infty $$
である。
また、$x\to \infty$ のときは $x^2$ が支配的であるから
$$ f(x)\to \infty $$
である。
以上より、グラフは左端で $-\infty$ から出発し、増加して $(0,3)$ で極大、その後減少し、途中 $x=-1+\sqrt{3}$ で変曲し、$(2,-5+6\log 3)$ で極小をとった後、再び増加していく形になる。
解説
この問題の要点は、極値条件を「その点での関数値」と「その点での導関数」の2本で押さえることである。すなわち、極値が $3$ という条件から $f(0)=3$、極値をとる点であることから $f'(0)=0$ を使えばよい。
その後は、$f'(x)$ をきれいに因数分解できることが重要である。
$$ f'(x)=\frac{2x(x-2)}{1+x} $$
となるので、定義域 $x>-1$ では分母が常に正であり、符号判定が容易になる。また、凹凸は $f''(x)$ の符号変化を見ればよく、変曲点も素直に求まる。対数関数が入っていても、微分後は有理式になって整理しやすい典型題である。
答え
**(1)**
$$ a=-6,\qquad b=3 $$
**(2)**
$$ f(x)=x^2-6x+3+6\log(1+x)\qquad (x>-1) $$
増減は
$-1<x<0$ で増加
$0<x<2$ で減少
$x>2$ で増加
である。
極値は
$x=0$ で極大値 $3$
$x=2$ で極小値 $-5+6\log 3$
である。
凹凸は
$-1<x<-1+\sqrt{3}$ で上に凸
$x>-1+\sqrt{3}$ で下に凸
であり、変曲点は
$$ \left(-1+\sqrt{3},\ 13-8\sqrt{3}+3\log 3\right) $$
である。