基礎問題集
数学3 微分法「グラフ・増減・極値」の問題2 解説
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解説
方針・初手
$(1,0)$ を通ることから、まず $(x-\beta)^n$ の零点を用いて $\beta$ を確定する。そのあと $(0,e)$、$(-1,\frac{16}{e})$ を代入して $\alpha,\gamma,n$ の関係式を作る。
さらに $x=-1$ で極大になるので、微分して $x=-1$ が停留点になる条件を使えば、$\gamma$ と $n$ の関係が決まる。
解法1
与えられた関数は
$$ y=\alpha (x-\beta)^n e^{\gamma x} $$
である。
まず、グラフが $(1,0)$ を通るので、
$$ 0=\alpha(1-\beta)^n e^\gamma $$
である。$e^\gamma \neq 0$ であり、また $\alpha=0$ なら全体が $0$ となって $(0,e)$ を通れないから、
$$ 1-\beta=0 $$
すなわち
$$ \beta=1 $$
である。
したがって
$$ y=\alpha (x-1)^n e^{\gamma x} $$
となる。
次に $(0,e)$ を通ることより、
$$ e=\alpha(-1)^n $$
である。よって
$$ \alpha=e(-1)^n $$
を得る。
また $(-1,\frac{16}{e})$ を通るので、
$$ \frac{16}{e} =\alpha(-2)^n e^{-\gamma} =e(-1)^n(-2)^n e^{-\gamma} =e\cdot 2^n e^{-\gamma} =2^n e^{1-\gamma} $$
である。したがって
$$ 2^n e^{2-\gamma}=16 $$
を得る。
次に、$x=-1$ で極大になるので、$x=-1$ は停留点である。$x\neq 1$ で
$$ y'=\alpha e^{\gamma x}(x-1)^{n-1}{n+\gamma(x-1)} $$
となるから、$x=-1$ で $y'=0$ より
$$ n+\gamma(-2)=0 $$
すなわち
$$ n=2\gamma \qquad\text{または}\qquad \gamma=\frac n2 $$
である。
これを
$$ 2^n e^{2-\gamma}=16 $$
に代入すると、
$$ 2^n e^{2-\frac n2}=16=2^4 $$
となる。
左辺に $e$ の因子が含まれずに $2$ のべきだけになるためには
$$ 2-\frac n2=0 $$
でなければならない。よって
$$ n=4 $$
であり、したがって
$$ \gamma=\frac n2=2 $$
である。
最後に
$$ \alpha=e(-1)^4=e $$
より
$$ \alpha=e $$
となる。
以上より
$$ y=e(x-1)^4 e^{2x} $$
である。
実際、
$$ y'=e^{2x+1}\left\{4(x-1)^3+2(x-1)^4\right\} =2e^{2x+1}(x-1)^3(x+1) $$
であるから、$x=-1$ の前後で $y'$ の符号は
- $x<-1$ で正
- $-1<x<1$ で負
となり、確かに $x=-1$ で極大になる。
解説
$(1,0)$ を通る条件から $\beta=1$ を即座に決めるのが第一歩である。
そのうえで、通る点の条件は値の情報、極大の条件は微分の情報であると整理すると、未知数を順に潰せる。特に、指数関数部分 $e^{\gamma x}$ は常に正であるため、零点や符号の議論では $(x-1)^n$ のほうが本質になる。
答え
$$ \alpha=e,\qquad \beta=1,\qquad \gamma=2,\qquad n=4 $$