基礎問題集
数学3 微分法「グラフ・増減・極値」の問題18 解説
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解説
方針・初手
極値は導関数 $f'(x)$ が $0$ となる点で生じるので,まず微分して増減を調べる。
関数 $f(x)=2e^{\pi x}\sin(\pi x)$ は指数関数と三角関数の積であるから,積の微分法を用いる。
解法1
$f(x)=2e^{\pi x}\sin(\pi x)$ を微分すると,
$$ f'(x)=2\left(\pi e^{\pi x}\sin(\pi x)+e^{\pi x}\pi\cos(\pi x)\right) =2\pi e^{\pi x}\bigl(\sin(\pi x)+\cos(\pi x)\bigr) $$
となる。
ここで $2\pi e^{\pi x}>0$ であるから,$f'(x)$ の符号は $\sin(\pi x)+\cos(\pi x)$ の符号で決まる。
したがって,極値を与える点は
$$ \sin(\pi x)+\cos(\pi x)=0 $$
を満たす $x$ である。
これは
$$ \sin(\pi x)=-\cos(\pi x) $$
より,
$$ \tan(\pi x)=-1 $$
となるから,
$$ \pi x=-\frac{\pi}{4}+n\pi \quad (n\in\mathbb{Z}) $$
すなわち
$$ x=-\frac14+n \quad (n\in\mathbb{Z}) $$
である。
このうち,区間 $-1<x<1$ に入るのは
$$ x=-\frac14,\ \frac34 $$
の $2$ 点である。
次に増減を調べる。
**(i)**
$-1<x<-\dfrac14$ のとき
例えば $x=-\dfrac12$ を代入すると,
$$ \sin\left(-\frac{\pi}{2}\right)+\cos\left(-\frac{\pi}{2}\right)=-1<0 $$
より $f'(x)<0$ である。
**(ii)**
$-\dfrac14<x<\dfrac34$ のとき
例えば $x=0$ を代入すると,
$$ \sin 0+\cos 0=1>0 $$
より $f'(x)>0$ である。
**(iii)**
$\dfrac34<x<1$ のとき
例えば $x=\dfrac{9}{10}$ を代入すると, $\sin(\pi x)+\cos(\pi x)<0$ となるので $f'(x)<0$ である。
よって増減は
- $-1<x<-\dfrac14$ で減少
- $-\dfrac14<x<\dfrac34$ で増加
- $\dfrac34<x<1$ で減少
となる。
したがって,
- $x=-\dfrac14$ で極小
- $x=\dfrac34$ で極大
である。
それぞれの値は,
$$ f\left(-\frac14\right) =2e^{-\pi/4}\sin\left(-\frac{\pi}{4}\right) =2e^{-\pi/4}\left(-\frac{\sqrt2}{2}\right) =-\sqrt2,e^{-\pi/4} $$
$$ f\left(\frac34\right) =2e^{3\pi/4}\sin\left(\frac{3\pi}{4}\right) =2e^{3\pi/4}\cdot\frac{\sqrt2}{2} =\sqrt2,e^{3\pi/4} $$
である。
解説
$e^{\pi x}$ は常に正であるから,$f'(x)$ の符号判定では $\sin(\pi x)+\cos(\pi x)$ だけを見ればよいのがポイントである。
極値問題では,導関数を $0$ にする点を求めたあと,必ず増減表または符号変化で極大・極小を確定する必要がある。
答え
極小値は
$$ -\sqrt2,e^{-\pi/4} $$
で,そのとき
$$ x=-\frac14 $$
である。
極大値は
$$ \sqrt2,e^{3\pi/4} $$
で,そのとき
$$ x=\frac34 $$
である。