基礎問題集
数学3 微分法「応用」の問題6 解説
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解説
方針・初手
$Q$ は曲線 $C$ と $x$ 軸との交点であるから、まず $y=0$ の条件を用いるのが自然である。
また、(2) では $\theta$ を動かしたときの全体像を調べる必要があるので、$x,y$ を直接 $\theta$ で消去するよりも、
$$ x=t\cos\theta,\qquad y=1-t^2+t\sin\theta $$
から $x^2+y$ の形を見ると、通過範囲の上端がきれいに出る。
解法1
**(1)**
$\theta=\dfrac{\pi}{4}$ のとき
$$ \cos\theta=\sin\theta=\frac{\sqrt2}{2} $$
であるから、
$$ x=\frac{\sqrt2}{2}t,\qquad y=1-t^2+\frac{\sqrt2}{2}t $$
となる。
$Q$ は $x$ 軸上の点なので $y=0$ より
$$ 1-t^2+\frac{\sqrt2}{2}t=0 $$
すなわち
$$ t^2-\frac{\sqrt2}{2}t-1=0 $$
である。
これを解くと
$$ t=\frac{\frac{\sqrt2}{2}\pm \sqrt{\frac12+4}}{2} =\frac{\frac{\sqrt2}{2}\pm \frac{3\sqrt2}{2}}{2} $$
より
$$ t=\sqrt2,\quad -\frac{1}{\sqrt2} $$
を得る。
このとき
$$ x=\frac{\sqrt2}{2}t $$
であり、$Q$ は $x\geqq 0$ の部分との交点であるから $t=\sqrt2$ を採用する。したがって
$$ x=\frac{\sqrt2}{2}\cdot \sqrt2=1 $$
である。
よって、$Q$ の $x$ 座標は $1$ である。
**(2)**
点 $(x,y)$ がある曲線 $C$ 上にあるとする。このとき
$$ x=t\cos\theta,\qquad y=1-t^2+t\sin\theta $$
であるから、$z=t\sin\theta$ とおくと
$$ \begin{aligned} x^2+y &=t^2\cos^2\theta+1-t^2+t\sin\theta\\ &=1-t^2\sin^2\theta+t\sin\theta\\ &=1-z^2+z\\ &=\frac54-\left(z-\frac12\right)^2 \leqq \frac54 \end{aligned} $$
となる。したがって、曲線 $C$ が通る点はすべて
$$ x^2+y\leqq \frac54 $$
すなわち
$$ y\leqq \frac54-x^2 $$
を満たす。
逆に、任意の点 $(x,y)$ が
$$ x^2+y\leqq \frac54 $$
を満たしているとする。このとき
$$ x^2+y\leqq \frac54 $$
より、2次関数
$$ 1+z-z^2=\frac54-\left(z-\frac12\right)^2 $$
の値域から、ある実数 $z$ が存在して
$$ 1+z-z^2=x^2+y $$
となる。
ここで $(x,z)\neq (0,0)$ のとき
$$ t=\pm\sqrt{x^2+z^2} $$
とし、その符号を $(\cos\theta,\sin\theta)$ が定まるように選べば
$$ \cos\theta=\frac{x}{t},\qquad \sin\theta=\frac{z}{t} $$
を満たす $\theta$ が存在する。すると
$$ \begin{aligned} 1-t^2+t\sin\theta &=1-(x^2+z^2)+z\\ &=1+z-z^2-x^2\\ &=y \end{aligned} $$
となるので、この点 $(x,y)$ は実際にある曲線 $C$ 上に現れる。なお $(x,z)=(0,0)$ のときは $(x,y)=(0,1)$ であり、これは $t=0$ で実現する。
以上より、$C$ が通過する範囲は
$$ y\leqq \frac54-x^2 $$
である。
したがって、$xy$ 平面上では**放物線**
$$ y=\frac54-x^2 $$
**の下側全体(境界を含む)**を図示すればよい。
**(3)**
(2) より、任意の $Q$ は $x$ 軸上にあるから $y=0$ を満たし、さらに
$$ x^2+y\leqq \frac54 $$
より
$$ x^2\leqq \frac54 $$
である。$Q$ は $x\geqq 0$ の部分にあるので
$$ x\leqq \frac{\sqrt5}{2} $$
となる。
よって、$Q$ の $x$ 座標の最大値は $\dfrac{\sqrt5}{2}$ である。
最大値をとるときは、上の不等式で等号が成り立つので、
$$ x^2+y=\frac54 $$
かつ $y=0$ である。(2) の計算で等号成立条件は
$$ z=t\sin\theta=\frac12 $$
であったから、このとき
$$ t\cos\theta=x=\frac{\sqrt5}{2},\qquad t\sin\theta=\frac12 $$
が成り立つ。
したがって
$$ \tan\theta =\frac{t\sin\theta}{t\cos\theta} =\frac{\frac12}{\frac{\sqrt5}{2}} =\frac{1}{\sqrt5} $$
である。
解説
この問題の核心は、$\theta$ を消去しようとして式変形を複雑にしないことである。
(2) では
$$ x^2+y $$
に注目すると、
$$ x^2+y=1+z-z^2\qquad (z=t\sin\theta) $$
となり、通過範囲の上端が
$$ y=\frac54-x^2 $$
という放物線であることが一気に分かる。
(3) もその結果を使えば、$x$ 軸上では $y=0$ なので
$$ x^2\leqq \frac54 $$
から最大値が直ちに出る。さらに等号条件
$$ t\sin\theta=\frac12 $$
を併用すると、$\tan\theta$ まで素直に求まる。
答え
**(1)**
$Q$ の $x$ 座標は
$$ 1 $$
である。
**(2)**
$C$ が通過する範囲は
$$ y\leqq \frac54-x^2 $$
である。すなわち、放物線 $y=\dfrac54-x^2$ の下側全体(境界を含む)である。
**(3)**
$Q$ の $x$ 座標が最大となるような $\theta$ について
$$ \tan\theta=\frac{1}{\sqrt5} $$
である。