基礎問題集
数学3 微分法「応用」の問題11 解説
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解説
方針・初手
容器は、$y=0$ の部分が半径 $1$ の底面をつくり、$1\leqq x\leqq 3$ の部分
$$ y=x^2-1 $$
を $y$ 軸のまわりに回転して側面をつくる形である。
したがって、高さ $y$ における水面の半径をまず求め、その断面積を積分すれば体積 $V$ が $h$ の式で表せる。さらに、水の注入速度
$$ \frac{dV}{dt}=2\pi $$
を用いれば、満水になる時刻や $\dfrac{dh}{dt}$ も求められる。
解法1
高さ $y$ における容器の半径を $r$ とする。
側面は
$$ y=x^2-1 $$
で与えられているから、
$$ x=\sqrt{y+1} $$
である。よって、高さ $y$ における断面の半径は
$$ r=\sqrt{y+1} $$
となる。
したがって、その断面積 $S(y)$ は
$$ S(y)=\pi r^2=\pi(y+1) $$
である。
(1) 水面の高さが $h$ のとき、水の体積 $V$ は
$$ V=\int_0^h \pi(y+1),dy $$
より、
$$ V=\pi\left[\frac{1}{2}y^2+y\right]_0^h =\pi\left(\frac{1}{2}h^2+h\right) $$
となる。したがって、
$$ V=\pi\left(\frac{1}{2}h^2+h\right) \qquad (0\leqq h\leqq 8) $$
である。
(2) 容器が満たされるのは、$h=8$ のときである。したがって容器の全体積は
$$ V_{\text{max}} =\pi\left(\frac{1}{2}\cdot 8^2+8\right) =\pi(32+8) =40\pi $$
である。
毎秒 $2\pi$ の割合で注入するので、満水になるまでの時間を $T$ 秒とすると
$$ 2\pi T=40\pi $$
より、
$$ T=20 $$
したがって、容器が水で満たされるのは $20$ 秒後である。
**(3)**
$t=6$ のとき、水の体積は
$$ V=2\pi\cdot 6=12\pi $$
である。これを (1) の式に代入すると、
$$ \pi\left(\frac{1}{2}h^2+h\right)=12\pi $$
すなわち、
$$ \frac{1}{2}h^2+h=12 $$
両辺を $2$ 倍して
$$ h^2+2h-24=0 $$
よって、
$$ (h-4)(h+6)=0 $$
高さは正なので、
$$ h=4 $$
である。
ここで
$$ V=\pi\left(\frac{1}{2}h^2+h\right) $$
を $t$ で微分すると、
$$ \frac{dV}{dt} =\pi(h+1)\frac{dh}{dt} $$
である。一方、
$$ \frac{dV}{dt}=2\pi $$
だから、
$$ 2\pi=\pi(h+1)\frac{dh}{dt} $$
$t=6$ では $h=4$ なので、
$$ 2\pi=5\pi\frac{dh}{dt} $$
したがって、
$$ \frac{dh}{dt}=\frac{2}{5} $$
である。
解説
この問題の要点は、回転体の体積を「高さごとの断面積」で捉えることである。側面の式は $y=x^2-1$ で与えられているので、断面の半径を高さ $y$ の式
$$ x=\sqrt{y+1} $$
に直してから扱うのが自然である。
また、$\dfrac{dh}{dt}$ を求めるには、体積 $V$ と高さ $h$ の関係を作ったうえで、注入速度 $\dfrac{dV}{dt}=2\pi$ と結びつけて微分するのが典型的な処理である。
答え
**(1)**
$$ V=\pi\left(\frac{1}{2}h^2+h\right) \qquad (0\leqq h\leqq 8) $$
**(2)**
$20$ 秒後
**(3)**
$$ \frac{dh}{dt}=\frac{2}{5} $$