基礎問題集
数学3 微分法「最大最小・解の個数」の問題26 解説
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解説
方針・初手
最大値を求めるには微分して増減を調べればよい。
この問題では $0<x<1$ であるから $\log x<0$ が常に成り立つ。この符号を使うと、導関数の符号判定がしやすい。
解法1
$$ f(x)=x(\log x)^2 $$
を微分する。
$$ f'(x)=(\log x)^2+2\log x $$
したがって
$$ f'(x)=\log x(\log x+2) $$
である。
ここで $0<x<1$ より $\log x<0$ であるから、$f'(x)$ の符号は $\log x+2$ の符号で決まる。
**(i)**
$0<x<e^{-2}$ のとき
$$ \log x<-2 $$
であるから、$\log x<0,\ \log x+2<0$ となる。よって
$$ f'(x)>0 $$
である。
**(ii)**
$e^{-2}<x<1$ のとき
$$ -2<\log x<0 $$
であるから、$\log x<0,\ \log x+2>0$ となる。よって
$$ f'(x)<0 $$
である。
以上より、$f(x)$ は
- $0<x<e^{-2}$ で増加し、
- $e^{-2}<x<1$ で減少する。
したがって最大値は $x=e^{-2}$ のときにとる。
その値は
$$ f(e^{-2})=e^{-2}\left(\log e^{-2}\right)^2 =e^{-2}\cdot (-2)^2 =\frac{4}{e^2} $$
である。
解法2
$t=\log x$ とおくと、$0<x<1$ より $t<0$ であり、$x=e^t$ である。
したがって
$$ f(x)=x(\log x)^2=e^t t^2 $$
となる。これを
$$ g(t)=e^t t^2 \qquad (t<0) $$
とおくと、
$$ g'(t)=e^t(t^2+2t)=e^t t(t+2) $$
である。
$e^t>0$ だから、$g'(t)=0$ となるのは
$$ t=0,\ -2 $$
であるが、定義域は $t<0$ なので候補は $t=-2$ のみである。
さらに
- $t<-2$ では $t<0,\ t+2<0$ より $g'(t)>0$
- $-2<t<0$ では $t<0,\ t+2>0$ より $g'(t)<0$
となるので、$t=-2$ で最大となる。
ゆえに
$$ x=e^{-2} $$
のとき最大で、その最大値は
$$ e^{-2}\cdot (-2)^2=\frac{4}{e^2} $$
である。
解説
この問題の要点は、$\log x$ をひとつの文字とみて整理することである。
直接微分してもよいし、$t=\log x$ とおいて指数関数の最大値問題に直してもよい。どちらの方法でも、極値を与える条件が $\log x=-2$ になることが本質である。
また、$0<x<1$ から $\log x<0$ が成り立つため、導関数の符号判定が非常に簡単になる。
答え
最大値は
$$ \frac{4}{e^2} $$
であり、そのとき
$$ x=e^{-2} $$
である。