基礎問題集
数学3 微分法「最大最小・解の個数」の問題35 解説
数学3の微分法「最大最小・解の個数」にある問題35の基礎問題と解説ページです。問題と保存済み解説を公開し、ログイン後はAI質問と学習履歴も利用できます。
MathGrAIl の基礎問題集にある公開問題ページです。ログイン前でも問題と保存済み解説を確認でき、ログイン後はAI質問と学習履歴の保存を利用できます。
- 基礎問題の問題画像と保存済み解説を公開
- ログイン後にAI質問で復習
- ログイン後に学習履歴を保存
解説
方針・初手
最大値・最小値を求めるので、まず導関数を求めて増減を調べる。 閉区間 $0\leqq x\leqq \pi$ 上の問題であるから、極値を与える候補は
- 導関数が $0$ になる点
- 端点 $x=0,\ \pi$
である。
解法1
$$ f(x)=x-\sin 2x $$
より、導関数は
$$ f'(x)=1-2\cos 2x $$
である。
したがって、$f'(x)=0$ は
$$ 1-2\cos 2x=0 $$
$$ \cos 2x=\frac12 $$
を意味する。 ここで $0\leqq x\leqq \pi$ だから $0\leqq 2x\leqq 2\pi$ であり、
$$ 2x=\frac{\pi}{3},\ \frac{5\pi}{3} $$
より
$$ x=\frac{\pi}{6},\ \frac{5\pi}{6} $$
を得る。
次に $f'(x)$ の符号を調べる。
**(i)**
$0\leqq x<\dfrac{\pi}{6}$ のとき $0\leqq 2x<\dfrac{\pi}{3}$ であるから $\cos 2x>\dfrac12$ となり、
$$ f'(x)=1-2\cos 2x<0 $$
である。
**(ii)**
$\dfrac{\pi}{6}<x<\dfrac{5\pi}{6}$ のとき $\dfrac{\pi}{3}<2x<\dfrac{5\pi}{3}$ であるから $\cos 2x<\dfrac12$ となり、
$$ f'(x)=1-2\cos 2x>0 $$
である。
**(iii)**
$\dfrac{5\pi}{6}<x\leqq \pi$ のとき $\dfrac{5\pi}{3}<2x\leqq 2\pi$ であるから $\cos 2x>\dfrac12$ となり、
$$ f'(x)=1-2\cos 2x<0 $$
である。
よって、$f(x)$ は
- $0\leqq x\leqq \dfrac{\pi}{6}$ で減少
- $\dfrac{\pi}{6}\leqq x\leqq \dfrac{5\pi}{6}$ で増加
- $\dfrac{5\pi}{6}\leqq x\leqq \pi$ で減少
する。
したがって、最小値は $x=\dfrac{\pi}{6}$ のとき、最大値は $x=\dfrac{5\pi}{6}$ のときにとる。
実際に値を計算すると、
$$ f\left(\frac{\pi}{6}\right)=\frac{\pi}{6}-\sin\frac{\pi}{3} =\frac{\pi}{6}-\frac{\sqrt3}{2} =\frac{\pi-3\sqrt3}{6} $$
$$ f\left(\frac{5\pi}{6}\right)=\frac{5\pi}{6}-\sin\frac{5\pi}{3} =\frac{5\pi}{6}+\frac{\sqrt3}{2} =\frac{5\pi+3\sqrt3}{6} $$
である。
解説
この問題では、$\sin 2x$ を含む関数でも、最大最小は微分して増減を調べればそのまま処理できる。 $f'(x)=1-2\cos 2x$ と変形できるので、結局は $\cos 2x=\dfrac12$ を解く問題になる。
閉区間の最大最小では、極値を与える候補が「導関数が $0$ となる点」と「端点」であることを落とさないことが重要である。 今回は増減がはっきり出るので、$x=\dfrac{\pi}{6}$ が最小、$x=\dfrac{5\pi}{6}$ が最大と判断できる。
答え
最大値は
$$ \frac{5\pi+3\sqrt3}{6} $$
最小値は
$$ \frac{\pi-3\sqrt3}{6} $$
である。