基礎問題集
数学3 微分法「最大最小・解の個数」の問題80 解説
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解説
方針・初手
まず
$$ t=e^{-x^2}+\frac14 x^2+1 $$
とおくと,求める関数は
$$ f(x)=t+\frac1t $$
と書ける。
したがって,先に $t$ の動く範囲を調べ,そのうえで $t+\dfrac1t$ の増減を見ればよい。
解法1
$u=x^2$ とおくと,$-1\leqq x\leqq 1$ より
$$ 0\leqq u\leqq 1 $$
であり,
$$ t=e^{-u}+\frac14u+1 $$
となる。
ここで
$$ \frac{dt}{du}=-e^{-u}+\frac14 $$
である。
$0\leqq u\leqq 1$ においては
$$ e^{-u}\geqq e^{-1} $$
であり,しかも
$$ e^{-1}>\frac14 $$
だから,
$$ \frac{dt}{du}=-e^{-u}+\frac14<0 $$
が成り立つ。よって $t$ は $u$ の増加とともに単調減少する。
したがって,$u=0$ のとき最大,$u=1$ のとき最小であるから,
$$ t_{\max}=e^0+\frac14\cdot 0+1=2 $$
$$ t_{\min}=e^{-1}+\frac14\cdot 1+1=\frac1e+\frac54 $$
を得る。
次に
$$ g(t)=t+\frac1t $$
とおくと,
$$ g'(t)=1-\frac1{t^2} $$
である。
今,$t\geqq \dfrac1e+\dfrac54>1$ であるから,
$$ g'(t)>0 $$
となる。したがって $g(t)$ はこの範囲で単調増加する。
ゆえに,$f(x)=g(t)$ は $t$ が最大のとき最大,$t$ が最小のとき最小となる。
(1) 最大値
$t=2$ のとき
$$ f(x)=2+\frac12=\frac52 $$
したがって最大値は
$$ \frac52 $$
である。これは $x=0$ のときにとる。
(2) 最小値
$t=\dfrac1e+\dfrac54$ のとき
$$ f(x)=\left(\frac1e+\frac54\right)+\frac{1}{\frac1e+\frac54} $$
したがって最小値は
$$ \frac1e+\frac54+\frac{1}{\frac1e+\frac54} $$
である。これは $x=\pm 1$ のときにとる。
なお,
$$ \frac{1}{\frac1e+\frac54}=\frac{4e}{5e+4} $$
であるから,最小値は
$$ \frac1e+\frac54+\frac{4e}{5e+4} $$
と書いてもよい。
解説
この問題のポイントは,そのまま微分して極値を調べるよりも,
$$ e^{-x^2}+\frac14x^2+1 $$
をひとつの文字でおくことで
$$ f(x)=t+\frac1t $$
という典型的な形に落とすことである。
あとは $t$ 自体の範囲を調べ,$t>1$ のもとで $t+\dfrac1t$ が単調増加することを使えばよい。区間が $-1\leqq x\leqq 1$ であるため,$x^2$ を $u$ とおいて処理すると見通しがよい。
答え
**(1)**
最大値は
$$ \frac52 $$
であり,$x=0$ のときにとる。
**(2)**
最小値は
$$ \frac1e+\frac54+\frac{1}{\frac1e+\frac54} $$
であり,$x=\pm1$ のときにとる。