基礎問題集
数学3 極限「極限」の問題34 解説
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解説
方針・初手
平方根どうしの差の極限であるから、そのままでは扱いにくい。共役な式を掛けて有理化し、分母・分子を $x$ で割って極限を求める。
解法1
求める極限を
$$ L=\lim_{x\to\infty}\left(\sqrt{x^2+2x+2}-\sqrt{x^2-x}\right) $$
とおく。
共役な式で有理化すると、
$$ L=\lim_{x\to\infty} \frac{(x^2+2x+2)-(x^2-x)}{\sqrt{x^2+2x+2}+\sqrt{x^2-x}} $$
である。分子を整理して、
$$ L=\lim_{x\to\infty} \frac{3x+2}{\sqrt{x^2+2x+2}+\sqrt{x^2-x}} $$
を得る。
ここで $x\to\infty$ のとき、十分大きい $x$ について $x>0$ であるから、
$$ \sqrt{x^2+2x+2}=x\sqrt{1+\frac{2}{x}+\frac{2}{x^2}}, \qquad \sqrt{x^2-x}=x\sqrt{1-\frac{1}{x}} $$
と書ける。したがって、
$$ \begin{aligned} L=\lim_{x\to\infty} \frac{3x+2}{x\left(\sqrt{1+\frac{2}{x}+\frac{2}{x^2}}+\sqrt{1-\frac{1}{x}}\right)} &= \lim_{x\to\infty} \frac{3+\frac{2}{x}}{\sqrt{1+\frac{2}{x}+\frac{2}{x^2}}+\sqrt{1-\frac{1}{x}}} \end{aligned} $$
となる。
$x\to\infty$ とすると、
$$ 3+\frac{2}{x}\to 3, \qquad \sqrt{1+\frac{2}{x}+\frac{2}{x^2}}\to 1, \qquad \sqrt{1-\frac{1}{x}}\to 1 $$
であるから、
$$ L=\frac{3}{1+1}=\frac{3}{2} $$
となる。
解説
この種の問題では、平方根どうしの差をそのまま扱うのではなく、有理化して分母を「和」に変えるのが基本である。さらに、$x\to\infty$ では $x$ が正になるので、平方根の中から $x^2$ をくくり出して $x\sqrt{\cdots}$ の形に直すと、極限がすぐに読める。
答え
$$ \frac{3}{2} $$