基礎問題集
数学3 極限「数列・極限」の問題23 解説
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解説
方針・初手
まず $4^n-1$ が $15=3\cdot 5$ の倍数になる条件を、$3$ と $5$ についてそれぞれ調べる。
その結果から、(1) で得られる数列 $a_k$ を明示できる。すると (2) の条件 $a_k\leqq \log_4 x\leqq a_{k+1}$ は、$x$ の範囲に直せるので、あとはその区間にある $3$ の倍数の和を等差数列の和として求めればよい。
解法1
**(1)**
$4\equiv 1\pmod{3}$ であるから、
$$ 4^n-1\equiv 1^n-1\equiv 0\pmod{3}
$$
となり、$4^n-1$ は常に $3$ の倍数である。
したがって、$15$ の倍数となるためには $5$ の倍数でもあればよい。
ここで $4\equiv -1\pmod{5}$ より、
$$ 4^n-1\equiv (-1)^n-1\pmod{5}
$$
である。
これが $0\pmod{5}$ となるのは
$$ (-1)^n=1
$$
すなわち $n$ が偶数のときである。
よって、求める $n$ は
$$ n=2,4,6,\dots
$$
である。
したがって、小さい順に並べた数列 ${a_k}$ は
$$ a_k=2k
$$
となる。
**(2)**
$a_k=2k,\ a_{k+1}=2k+2$ であるから、
$$ a_k\leqq \log_4 x\leqq a_{k+1}
$$
は
$$ 2k\leqq \log_4 x\leqq 2k+2
$$
と同値であり、さらに
$$ 4^{2k}\leqq x\leqq 4^{2k+2}
$$
と同値である。
よって
$$ A_k={x\in \mathbb{N}\mid 4^{2k}\leqq x\leqq 4^{2k+2}}
$$
である。
この区間に含まれる $3$ の倍数を考える。 $4^2=16\equiv 1\pmod{3}$ より、
$$ 4^{2k}\equiv 1\pmod{3},\qquad 4^{2k+2}\equiv 1\pmod{3}
$$
である。
したがって、$A_k$ に属する最小の $3$ の倍数は $4^{2k}+2$、最大の $3$ の倍数は $4^{2k+2}-1$ である。
よって、それらは公差 $3$ の等差数列
$$ 4^{2k}+2,\ 4^{2k}+5,\ \dots,\ 4^{2k+2}-1
$$
をなす。
その項数は
$$ \frac{(4^{2k+2}-1)-(4^{2k}+2)}{3}+1 =\frac{4^{2k+2}-4^{2k}}{3}
$$
である。
したがって、和 $S_k$ は
$$ \begin{aligned} S_k &= \frac{1}{2}\cdot \frac{4^{2k+2}-4^{2k}}{3}\cdot {(4^{2k}+2)+(4^{2k+2}-1)} \\ &= \frac{(4^{2k+2}-4^{2k})(4^{2k+2}+4^{2k}+1)}{6} \end{aligned} $$
である。
ここで $4^{2k+2}=16\cdot 4^{2k}$ を用いると、
$$ \begin{aligned} S_k &= \frac{15\cdot 4^{2k}(17\cdot 4^{2k}+1)}{6} \\ &= \frac{5}{2}4^{2k}(17\cdot 4^{2k}+1) \end{aligned} $$
となる。
さらに整理すると、
$$ S_k=\frac{85}{2}4^{4k}+\frac{5}{2}4^{2k}
$$
である。
**(3)**
(2) の結果を用いると、
$$ \frac{S_k}{4^{4k}} = \frac{\frac{85}{2}4^{4k}+\frac{5}{2}4^{2k}}{4^{4k}} = \frac{85}{2}+\frac{5}{2}\cdot \frac{1}{4^{2k}} $$
である。
$k\to\infty$ のとき $\dfrac{1}{4^{2k}}\to 0$ であるから、
$$ \lim_{k\to\infty}\frac{S_k}{4^{4k}}=\frac{85}{2}
$$
となる。
解説
この問題の本質は、(1) で合同式を用いて周期性を見ることにある。
$4^n-1$ の $3$ に関する条件は自動的に満たされるので、実質的には $5$ で割り切れる条件、すなわち $4\equiv -1\pmod{5}$ を使って偶奇を判定する問題になる。
また (2) では、$\log_4 x$ の不等式をそのまま扱うのではなく、$x$ の範囲に直すのが基本である。すると区間内の $3$ の倍数の和は、初項・末項・項数を押さえて等差数列の和として処理できる。
答え
**(1)**
$$ n=2,4,6,\dots
$$
すなわち、$n$ はすべての偶数である。
**(2)**
$$ a_k=2k
$$
であり、
$$ \begin{aligned} S_k &= \frac{(4^{2k+2}-4^{2k})(4^{2k+2}+4^{2k}+1)}{6} \\ &= \frac{5}{2}4^{2k}(17\cdot 4^{2k}+1) \end{aligned} $$
である。
**(3)**
$$ \lim_{k\to\infty}\frac{S_k}{4^{4k}}=\frac{85}{2}
$$