基礎問題集

数学3 積分法「接線・極限との複合」の問題67 解説

数学3の積分法「接線・極限との複合」にある問題67の基礎問題と解説ページです。問題と保存済み解説を公開し、ログイン後はAI質問と学習履歴も利用できます。

MathGrAIl の基礎問題集にある公開問題ページです。ログイン前でも問題と保存済み解説を確認でき、ログイン後はAI質問と学習履歴の保存を利用できます。

数学3積分法接線・極限との複合問題67
  • 基礎問題の問題画像と保存済み解説を公開
  • ログイン後にAI質問で復習
  • ログイン後に学習履歴を保存
数学3 積分法 接線・極限との複合 問題67の問題画像
問題画像のプレビュー

解説

方針・初手

$f(x)=e^{-x}\sin x$ では、$e^{-x}>0$ であるから、符号は $\sin x$ によって決まる。

最大値・最小値は微分して増減を調べる。絶対値を含む積分は、$\sin x$ の符号が変わる点 $x=k\pi$ ごとに区間を分ける。

解法1

まず微分する。

$$ f'(x)=e^{-x}\cos x-e^{-x}\sin x=e^{-x}(\cos x-\sin x)

$$

$e^{-x}>0$ より、$f'(x)=0$ となるのは

$$ \cos x-\sin x=0

$$

すなわち

$$ \tan x=1

$$

である。$0\leqq x\leqq 2\pi$ においては

$$ x=\frac{\pi}{4},\ \frac{5\pi}{4}

$$

である。

各点での値を調べると、

$$ f(0)=0,\quad f(2\pi)=0

$$

また、

$$ f\left(\frac{\pi}{4}\right) =e^{-\frac{\pi}{4}}\sin\frac{\pi}{4} =\frac{\sqrt{2}}{2}e^{-\frac{\pi}{4}}

$$

$$ f\left(\frac{5\pi}{4}\right) =e^{-\frac{5\pi}{4}}\sin\frac{5\pi}{4} =-\frac{\sqrt{2}}{2}e^{-\frac{5\pi}{4}}

$$

したがって、$0\leqq x\leqq 2\pi$ における最大値は

$$ \frac{\sqrt{2}}{2}e^{-\frac{\pi}{4}}

$$

最小値は

$$ -\frac{\sqrt{2}}{2}e^{-\frac{5\pi}{4}}

$$

である。

次に、積分を求める。部分積分または公式により、

$$ \int e^{-x}\sin x,dx =-\frac{1}{2}e^{-x}(\sin x+\cos x)+C

$$

である。よって、

$$ \begin{aligned} \int_0^\pi f(x),dx &=\left[-\frac{1}{2}e^{-x}(\sin x+\cos x)\right]_0^\pi\\ &=-\frac{1}{2}e^{-\pi}(0-1)-\left\{-\frac{1}{2}(0+1)\right\}\\ &=\frac{1}{2}e^{-\pi}+\frac{1}{2}\\ &=\frac{1+e^{-\pi}}{2} \end{aligned}

$$

したがって、

$$ \int_0^\pi f(x),dx=\frac{1+e^{-\pi}}{2}

$$

である。

次に絶対値つきの積分を考える。$0\leqq x\leqq \pi$ では $\sin x\geqq 0$ であるから、$f(x)\geqq 0$ である。したがって、

$$ \int_0^\pi |f(x)|,dx =\int_0^\pi f(x),dx =\frac{1+e^{-\pi}}{2}

$$

一方、$\pi\leqq x\leqq 2\pi$ では $\sin x\leqq 0$ であるから、$f(x)\leqq 0$ である。よって、

$$ \int_\pi^{2\pi}|f(x)|,dx =-\int_\pi^{2\pi}f(x),dx

$$

ここで、

$$ \begin{aligned} \int_\pi^{2\pi}f(x),dx &=\left[-\frac{1}{2}e^{-x}(\sin x+\cos x)\right]_\pi^{2\pi}\\ &=-\frac{1}{2}e^{-2\pi}(0+1)-\frac{1}{2}e^{-\pi}\\ &=-\frac{e^{-\pi}+e^{-2\pi}}{2} \end{aligned}

$$

したがって、

$$ \int_\pi^{2\pi}|f(x)|,dx =\frac{e^{-\pi}+e^{-2\pi}}{2}

$$

最後に、

$$ S_n=\int_0^{n\pi}|f(x)|,dx

$$

を考える。

区間 $[k\pi,(k+1)\pi]$ における積分を調べる。ただし $k=0,1,2,\dots,n-1$ とする。

$x=t+k\pi$ とおくと、$0\leqq t\leqq \pi$ であり、

$$ |\sin(t+k\pi)|=\sin t

$$

また、

$$ e^{-(t+k\pi)}=e^{-k\pi}e^{-t}

$$

である。したがって、

$$ \begin{aligned} \int_{k\pi}^{(k+1)\pi}|f(x)|,dx &=\int_0^\pi e^{-(t+k\pi)}|\sin(t+k\pi)|,dt\\ &=e^{-k\pi}\int_0^\pi e^{-t}\sin t,dt\\ &=e^{-k\pi}\cdot \frac{1+e^{-\pi}}{2} \end{aligned}

$$

よって、

$$ \begin{aligned} S_n &=\sum_{k=0}^{n-1}e^{-k\pi}\cdot \frac{1+e^{-\pi}}{2}\\ &=\frac{1+e^{-\pi}}{2}\sum_{k=0}^{n-1}(e^{-\pi})^k\\ &=\frac{1+e^{-\pi}}{2}\cdot \frac{1-e^{-n\pi}}{1-e^{-\pi}} \end{aligned}

$$

したがって、

$$ \lim_{n\to\infty}S_n =\frac{1+e^{-\pi}}{2}\cdot \frac{1}{1-e^{-\pi}} =\frac{1+e^{-\pi}}{2(1-e^{-\pi})}

$$

である。

解説

この問題の中心は、$e^{-x}$ が常に正であることを利用して、符号を $\sin x$ だけで判断する点にある。

最大値・最小値では、$f'(x)=e^{-x}(\cos x-\sin x)$ と整理できるため、臨界点は $\cos x=\sin x$ から求まる。

絶対値つき積分では、$\sin x$ の符号が $x=k\pi$ で変わるため、$\pi$ ごとの区間に分けるのが自然である。さらに、各区間の面積は前の区間の $e^{-\pi}$ 倍になるので、$S_n$ は等比数列の和として処理できる。

答え

**(1)**

最大値は

$$ \frac{\sqrt{2}}{2}e^{-\frac{\pi}{4}}

$$

最小値は

$$ -\frac{\sqrt{2}}{2}e^{-\frac{5\pi}{4}}

$$

**(2)**

$$ \int_0^\pi f(x),dx=\frac{1+e^{-\pi}}{2}

$$

**(3)**

$$ \int_0^\pi |f(x)|,dx=\frac{1+e^{-\pi}}{2}

$$

$$ \int_\pi^{2\pi}|f(x)|,dx=\frac{e^{-\pi}+e^{-2\pi}}{2}

$$

**(4)**

$$ S_n=\frac{1+e^{-\pi}}{2}\cdot \frac{1-e^{-n\pi}}{1-e^{-\pi}}

$$

したがって、

$$ \lim_{n\to\infty}S_n=\frac{1+e^{-\pi}}{2(1-e^{-\pi})}

$$

認証状態を確認しています...
MathGrAIl
使い方 マイページ

大学入試数学を、1問ずつ深く解く。

大学別演習と分野別基礎問題演習に対応。解説閲覧とAI質問で効率よく学べます。

今日の一問
基礎問題集から毎日1問を出題します
-
読み込み中...
今日の一問を準備しています...

読み込み中...

科目を選択してください

トピックを選ぶと問題一覧を表示します。

読み込み中...

演習条件を選択してください

大学・文理を選ぶと、年度ごとの問題一覧を表示します。

年度・問題を読み込み中...
- - - -
年度一覧から解きたい問題を選択してください。
答案画像を提出すると、AIが採点して改善点を返します。最大3枚まで追加できます。
クリックまたはドラッグ&ドロップで答案画像を選択(最大3枚)
この問題について質問してください。