基礎問題集
数学3 積分法「その他応用」の問題18 解説
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解説
方針・初手
与えられた積分方程式は、上端が $x+1$ であるから、まず両辺を $x$ で微分するのが自然である。
微分すると、微積分の基本定理により $f'(x)$ の式が得られる。そこから積分して $f(x)$ を求め、最後に条件 $f(1)=2$ を用いて積分定数を定める。
解法1
与えられた関係式は
$$ \int_1^{x+1} t^2 f'(t),dt = x(x^2+2x+3)e^x
$$
である。
両辺を $x$ で微分する。左辺は微積分の基本定理より
$$ \frac{d}{dx}\int_1^{x+1} t^2 f'(t),dt=(x+1)^2f'(x+1)
$$
となる。
右辺は積の微分法により
$$ \begin{aligned} \frac{d}{dx}\bigl(x(x^2+2x+3)e^x\bigr) &= \bigl((x^3+2x^2+3x)'+x^3+2x^2+3x\bigr)e^x \end{aligned} $$
であり、
$$ (x^3+2x^2+3x)'=3x^2+4x+3
$$
だから
$$ \begin{aligned} \frac{d}{dx}\bigl(x(x^2+2x+3)e^x\bigr) &= (x^3+5x^2+7x+3)e^x \end{aligned} $$
となる。ここで
$$ x^3+5x^2+7x+3=(x+1)^2(x+3)
$$
であるから、
$$ (x+1)^2f'(x+1)=(x+1)^2(x+3)e^x
$$
を得る。
ここで $y=x+1$ とおくと
$$ y^2f'(y)=y^2(y+2)e^{y-1}
$$
となる。したがって $y\neq 0$ では
$$ f'(y)=(y+2)e^{y-1}
$$
である。さらに $f'(y)$ は連続であるから、この式は $y=0$ を含めてすべての実数 $y$ で成り立つ。よって
$$ f'(x)=(x+2)e^{x-1}
$$
である。
これを積分すると、
$$ f(x)=\int (x+2)e^{x-1},dx
$$
であるが、
$$ \frac{d}{dx}\bigl((x+1)e^{x-1}\bigr)=(x+2)e^{x-1}
$$
だから
$$ f(x)=(x+1)e^{x-1}+C
$$
と表される。
条件 $f(1)=2$ を用いると、
$$ 2=f(1)=(1+1)e^{0}+C=2+C
$$
より
$$ C=0
$$
である。
したがって
$$ f(x)=(x+1)e^{x-1}
$$
となる。
解説
この問題の要点は、積分方程式をそのまま扱うのではなく、まず微分して $f'(x)$ を直接取り出すことである。
上端が $x+1$ の形なので、微分後には $(x+1)^2f'(x+1)$ が現れる。右辺を整理すると $(x+1)^2$ が因数として現れ、きれいに消える。最後に $f'$ の連続性を使うことで、途中で除外された点も含めて式を全域に拡張できる。
答え
$$ f(x)=(x+1)e^{x-1}
$$