基礎問題集
数学3 積分法「その他応用」の問題35 解説
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解説
方針・初手
極方程式 $r=f(\theta)$ で表される曲線の長さは
$$ L=\int_{\alpha}^{\beta}\sqrt{r^2+\left(\frac{dr}{d\theta}\right)^2},d\theta
$$
で求められる。したがって,まず $r=1+\cos\theta$ を微分し,被積分関数を簡単にする。
解法1
与えられた曲線は
$$ r=1+\cos\theta \qquad (0\leqq \theta \leqq \pi)
$$
である。
極方程式の弧長公式より,求める長さ $L$ は
$$ L=\int_0^\pi \sqrt{r^2+\left(\frac{dr}{d\theta}\right)^2},d\theta
$$
となる。
ここで
$$ \frac{dr}{d\theta}=-\sin\theta
$$
であるから,
$$ r^2+\left(\frac{dr}{d\theta}\right)^2 =(1+\cos\theta)^2+\sin^2\theta
$$
である。これを整理すると,
$$ \begin{aligned} (1+\cos\theta)^2+\sin^2\theta &=1+2\cos\theta+\cos^2\theta+\sin^2\theta \\ &=2+2\cos\theta \\ &=4\cos^2\frac{\theta}{2} \end{aligned}
$$
となる。
したがって,
$$ \sqrt{r^2+\left(\frac{dr}{d\theta}\right)^2} =2\left|\cos\frac{\theta}{2}\right|
$$
である。
ここで $0\leqq \theta \leqq \pi$ より
$$ 0\leqq \frac{\theta}{2}\leqq \frac{\pi}{2}
$$
であるから,$\cos \dfrac{\theta}{2}\geqq 0$ であり,
$$ \sqrt{r^2+\left(\frac{dr}{d\theta}\right)^2} =2\cos\frac{\theta}{2}
$$
となる。
よって,
$$ \begin{aligned} L &=\int_0^\pi 2\cos\frac{\theta}{2},d\theta \\ &=4\int_0^{\pi/2}\cos u,du \qquad \left(u=\frac{\theta}{2}\right) \\ &=4\left[\sin u\right]_0^{\pi/2} \\ &=4 \end{aligned}
$$
したがって,曲線の長さは $4$ である。
解説
この問題の要点は,極方程式の弧長公式を正しく使うことである。計算の本質は
$$ (1+\cos\theta)^2+\sin^2\theta=4\cos^2\frac{\theta}{2}
$$
と変形できることにある。
さらに,平方根を外すときに絶対値が付くが,$\theta$ の範囲が $0\leqq \theta \leqq \pi$ なので $\cos\dfrac{\theta}{2}\geqq 0$ となり,そのまま $2\cos\dfrac{\theta}{2}$ としてよい。この符号確認を落とさないことが重要である。
答え
曲線の長さは
$$ 4
$$
である。