基礎問題集
数学3 積分法「体積」の問題11 解説
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解説
方針・初手
$y$軸のまわりに回転させるので、$x$を$y$の式に直し、円環断面の面積を $y$ で積分するのが自然である。
まず
$$ y=(\log x)^2
$$
を $x$ について解くと、$0\le y\le1$ に対して
$$ x=10^{\sqrt y},\quad x=10^{-\sqrt y}
$$
となる。したがって、高さ $y$ における断面は円環になる。
解法1
曲線 $y=(\log x)^2$ と直線 $y=1$ の交点は
$$ (\log x)^2=1
$$
より
$$ \log x=\pm1
$$
であるから、
$$ x=10,\quad x=\frac{1}{10}
$$
である。
したがって、囲まれた部分は
$$ \frac{1}{10}\le x\le 10,\quad (\log x)^2\le y\le1
$$
で表される。
ここで $y$ を固定して考えると、
$$ y=(\log x)^2
$$
は
$$ \log x=\pm\sqrt y
$$
となるので、
$$ x=10^{\sqrt y},\quad x=10^{-\sqrt y}
$$
を得る。
よって、高さ $y$ における回転断面は、外半径 $10^{\sqrt y}$、内半径 $10^{-\sqrt y}$ の円環であり、その面積は
$$ \pi\left\{(10^{\sqrt y})^2-(10^{-\sqrt y})^2\right\} =\pi\left(10^{2\sqrt y}-10^{-2\sqrt y}\right)
$$
である。
したがって体積 $V$ は
$$ V=\pi\int_0^1\left(10^{2\sqrt y}-10^{-2\sqrt y}\right),dy
$$
となる。
ここで
$$ t=\sqrt y\quad(0\le t\le1)
$$
とおくと、
$$ y=t^2,\quad dy=2t,dt
$$
であるから、
$$ V=2\pi\int_0^1 t\left(10^{2t}-10^{-2t}\right),dt
$$
を得る。
さらに
$$ a=2\ln10
$$
とおけば
$$ 10^{2t}=e^{at},\quad 10^{-2t}=e^{-at}
$$
であるから、
$$ V=2\pi\int_0^1 t\left(e^{at}-e^{-at}\right),dt
$$
となる。
ここで
$$ \int t e^{at},dt=\frac{e^{at}(at-1)}{a^2},\qquad \int t e^{-at},dt=\frac{e^{-at}(-at-1)}{a^2}
$$
より、
$$ \begin{aligned} V &=2\pi\left[\frac{e^{at}(at-1)}{a^2}-\frac{e^{-at}(-at-1)}{a^2}\right]_0^1 \\ &=2\pi\cdot\frac{e^a(a-1)+e^{-a}(a+1)}{a^2}. \end{aligned}
$$
ここで
$$ a=2\ln10,\quad e^a=100,\quad e^{-a}=\frac{1}{100}
$$
を代入すると、
$$ V =2\pi\cdot\frac{100(2\ln10-1)+\frac{1}{100}(2\ln10+1)}{(2\ln10)^2}
$$
となる。これを整理して
$$ V=\frac{\pi}{200(\ln10)^2}\left(20002\ln10-9999\right)
$$
を得る。
解説
この問題では、$x$ のまま積分するよりも、$x=10^{\pm\sqrt y}$ と直して円環断面で処理する方が立式しやすい。
$y$軸回転では、各高さでの「外半径」と「内半径」を正確に読むことが重要である。この問題では
$$ x=10^{\sqrt y},\quad x=10^{-\sqrt y}
$$
がそのまま外半径・内半径になるため、断面積法が有効である。
答え
$$ \boxed{V=\frac{\pi}{200(\ln10)^2}\left(20002\ln10-9999\right)}
$$