基礎問題集
数学3 積分法「体積」の問題23 解説
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解説
方針・初手
回転軸が $y$ 軸であるから、$y$ を固定した断面を考えると円板として体積を求めやすい。
まず
$$ y\le -\frac{x^2}{a}+10-a
$$
を $x^2$ について整理し、各高さ $y$ における回転半径を求める。
解法1
図形 $S_a$ は
$$ 0\le y\le -\frac{x^2}{a}+10-a
$$
を満たす点全体である。
したがって、ある高さ $y$ において取りうる $x$ は
$$ y\le -\frac{x^2}{a}+10-a
$$
より
$$ x^2\le a(10-a-y)
$$
を満たす。
よって、この高さ $y$ における断面は半径
$$ \sqrt{a(10-a-y)}
$$
の円板である。
また、$x^2\ge 0$ より
$$ a(10-a-y)\ge 0
$$
でなければならないから、
$$ 0\le y\le 10-a
$$
である。
したがって体積 $V(a)$ は
$$ V(a)=\pi\int_0^{10-a} a(10-a-y),dy
$$
となる。計算すると
$$ \begin{aligned} V(a) &=\pi a\int_0^{10-a}(10-a-y),dy \\ &=\pi a\left[(10-a)y-\frac{y^2}{2}\right]_0^{10-a} \\ &=\pi a\left((10-a)^2-\frac{(10-a)^2}{2}\right) \\ &=\frac{\pi}{2}a(10-a)^2 \end{aligned}
$$
よって、$0<a<10$ において
$$ f(a)=a(10-a)^2
$$
の最大値を求めればよい。
微分すると
$$ \begin{aligned} f'(a) &=(10-a)^2-2a(10-a) \\ &=(10-a){(10-a)-2a} \\ &=(10-a)(10-3a) \end{aligned}
$$
ここで $0<a<10$ だから、臨界点は
$$ a=\frac{10}{3}
$$
のみである。
符号をみると、
**(i)**
$0<a<\dfrac{10}{3}$ では $f'(a)>0$
**(ii)**
$\dfrac{10}{3}<a<10$ では $f'(a)<0$
となるから、$a=\dfrac{10}{3}$ で最大となる。
そのとき
$$ \begin{aligned} V\left(\frac{10}{3}\right) &=\frac{\pi}{2}\cdot \frac{10}{3}\left(10-\frac{10}{3}\right)^2 \\ &=\frac{\pi}{2}\cdot \frac{10}{3}\cdot \left(\frac{20}{3}\right)^2 \\ &=\frac{2000\pi}{27} \end{aligned}
$$
である。
解説
この問題では、回転体の体積を「断面積の積分」で求めるのが自然である。
不等式
$$ y\le -\frac{x^2}{a}+10-a
$$
を $x^2\le a(10-a-y)$ と直すと、各高さでの半径がすぐに分かる。そこで体積を $a$ の式に直し、最後は1変数関数の最大値問題に帰着できる。
答え
最大値は
$$ \frac{2000\pi}{27}
$$
であり、そのとき
$$ a=\frac{10}{3}
$$
である。