基礎問題集
数学3 積分法「体積」の問題39 解説
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解説
方針・初手
円柱の体積と表面積をそれぞれ $r,h$ で表し、(2) では表面積一定という条件から $h$ を $r$ で表して、体積を $r$ のみの関数に直す。 その上で最大値を与える $r$ を求めればよい。
解法1
**(1)**
円柱の底面積は $\pi r^2$ であるから、体積 $V$ は
$$ V=\pi r^2h
$$
である。
また、表面積 $S$ は側面積と上下の底面積の和であるから
$$ S=2\pi rh+2\pi r^2
$$
である。
**(2)**
表面積 $S$ が一定値 $a$ であるから
$$ 2\pi rh+2\pi r^2=a
$$
すなわち
$$ h=\frac{a-2\pi r^2}{2\pi r}=\frac{a}{2\pi r}-r
$$
と表せる。ただし、円柱であるから $r>0,\ h>0$ である。
これを体積の式に代入すると
$$ V=\pi r^2h =\pi r^2\left(\frac{a}{2\pi r}-r\right) =\frac{a}{2}r-\pi r^3
$$
となる。よって $V$ を $r$ の関数とみて微分すると
$$ V'(r)=\frac{a}{2}-3\pi r^2
$$
であるから、極値の条件 $V'(r)=0$ より
$$ \frac{a}{2}-3\pi r^2=0
$$
$$ r^2=\frac{a}{6\pi}
$$
したがって
$$ r=\sqrt{\frac{a}{6\pi}}
$$
を得る。さらに
$$ V''(r)=-6\pi r
$$
であり、$r>0$ だから $V''(r)<0$ である。よってこのとき $V$ は最大となる。
この $r$ を
$$ h=\frac{a}{2\pi r}-r
$$
に代入すると
$$ \frac{a}{2\pi r} =\frac{6\pi r^2}{2\pi r} =3r
$$
より
$$ h=3r-r=2r
$$
となる。したがって
$$ h=2\sqrt{\frac{a}{6\pi}} =\sqrt{\frac{2a}{3\pi}}
$$
である。
解説
この問題の要点は、表面積一定という条件を使って変数を1つ減らすことである。 体積 $V=\pi r^2h$ は $r,h$ の2変数の式であるが、表面積の条件
$$ 2\pi rh+2\pi r^2=a
$$
から $h$ を $r$ で表せば、1変数関数の最大値問題になる。
計算結果として $h=2r$ となる。すなわち、表面積が一定の円柱のうち体積が最大になるのは、高さが直径に等しい円柱である。
答え
**(1)**
$$ V=\pi r^2h,\qquad S=2\pi rh+2\pi r^2
$$
**(2)**
体積が最大となるのは
$$ r=\sqrt{\frac{a}{6\pi}},\qquad h=2\sqrt{\frac{a}{6\pi}}=\sqrt{\frac{2a}{3\pi}}
$$
のときである。すなわち
$$ h=2r
$$
となるようにとればよい。