基礎問題集
数学3 積分法「体積」の問題65 解説
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解説
方針・初手
$V_1$ は $x$ を用いて、$V_2$ は $y$ を用いて表すのが自然である。
ここで曲線 $C$ は
$$ y=\frac{x}{x+k}
$$
であり、これを $x$ について解くと
$$ x=\frac{ky}{1-y}
$$
となる。$x=a$ に対応する $y$ の値は
$$ y=\frac{a}{a+k}
$$
であるから、$V_1,\ V_2$ の積分区間をそろえて比を求める。
解法1
まず、$V_1$ は円板法により
$$ V_1=\pi\int_0^a \left(\frac{x}{x+k}\right)^2 dx
$$
である。
ここで
$$ y=\frac{x}{x+k}
$$
とおくと、
$$ x=\frac{ky}{1-y}
$$
であり、これを微分して
$$ dx=\frac{k}{(1-y)^2},dy
$$
を得る。また、$x=0$ のとき $y=0$、$x=a$ のとき $y=\dfrac{a}{a+k}$ であるから、
$$ \frac{V_1}{\pi} =\int_0^{\frac{a}{a+k}} y^2\cdot \frac{k}{(1-y)^2},dy =k\int_0^{\frac{a}{a+k}} \frac{y^2}{(1-y)^2},dy
$$
となる。
次に、$V_2$ を考える。$y$ を固定したとき、曲線 $C$ までの $x$ 座標は
$$ x=\frac{ky}{1-y}
$$
であるから、$y$ 軸のまわりに回転したときの断面は半径 $\dfrac{ky}{1-y}$ の円である。したがって
$$ V_2=\pi\int_0^{\frac{a}{a+k}} \left(\frac{ky}{1-y}\right)^2 dy =\pi k^2\int_0^{\frac{a}{a+k}} \frac{y^2}{(1-y)^2},dy
$$
である。
よって、
$$ \begin{aligned} \frac{V_2}{V_1} &= \frac{\pi k^2\int_0^{\frac{a}{a+k}} \frac{y^2}{(1-y)^2},dy} {\pi k\int_0^{\frac{a}{a+k}} \frac{y^2}{(1-y)^2},dy} =k \end{aligned} $$
となる。
解説
この問題の要点は、曲線
$$ y=\frac{x}{x+k}
$$
を $x$ について解いて
$$ x=\frac{ky}{1-y}
$$
と表すことである。
すると、$V_1$ と $V_2$ の積分がどちらも
$$ \int_0^{\frac{a}{a+k}} \frac{y^2}{(1-y)^2},dy
$$
という共通部分をもつ形になり、比だけを考えればその部分が打ち消し合う。各体積を実際に最後まで積分計算する必要はない。
答え
$$ \frac{V_2}{V_1}=k
$$