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数学3 積分法「体積」の問題102 解説

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数学3積分法体積問題102
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数学3 積分法 体積 問題102の問題画像
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解説

方針・初手

高さ $y=t$ で水平に切ると,回転体 $L$ の切り口は $xz$ 平面内の円

$$ x^2+z^2=t

$$

の内部になる。

また,点 $(x,y,z)$ から $xy$ 平面上の直線 $x=1$ への距離は

$$ \sqrt{(x-1)^2+z^2}

$$

であるから,条件「距離が $1$ 以下」は

$$ (x-1)^2+z^2\leqq 1

$$

で表される。したがって,$y=t$ における $M$ の切り口は,$xz$ 平面内の 2 つの円

$$ x^2+z^2=t,\qquad (x-1)^2+z^2=1

$$

で共通に囲まれる部分である。これを扇形と三角形に分けて面積 $S(t)$ を求め,最後に $t$ について積分して体積を出す。

解法1

**(1)**

$y=t$ における 2 円の交点を $P,Q$ とする。交点は

$$ x^2+z^2=t,\qquad (x-1)^2+z^2=1

$$

を満たすから,両式の差をとると

$$ x=\frac{t}{2}

$$

である。ここで

$$ t=(2\cos\theta)^2,\qquad \frac{\pi}{4}\leqq\theta\leqq\frac{\pi}{2}

$$

とおくと,

$$ x=\frac{t}{2}=2\cos^2\theta

$$

となる。さらに

$$ z^2=t-x^2 =4\cos^2\theta-4\cos^4\theta =4\cos^2\theta\sin^2\theta =\sin^22\theta

$$

より,

$$ P,Q=\left(2\cos^2\theta,\ \pm\sin2\theta\right)

$$

である。

原点を $O=(0,0)$,もう一方の円の中心を $A=(1,0)$ とする。

まず,円 $x^2+z^2=t$ の半径は $2\cos\theta$ である。 交点 $P,Q$ に対して

$$ \cos\angle POX=\frac{2\cos^2\theta}{2\cos\theta}=\cos\theta

$$

より,$\angle POX=\theta$ であるから,

$$ \angle POQ=2\theta

$$

となる。したがって,円 $x^2+z^2=t$ 側の共通部分の面積は

$$ \frac12(2\cos\theta)^2\cdot 2\theta-\frac12(2\cos\theta)^2\sin2\theta =4\theta\cos^2\theta-2\cos^2\theta\sin2\theta

$$

である。

次に,円 $(x-1)^2+z^2=1$ について考える。 $A$ から見た交点ベクトルは

$$ \overrightarrow{AP}=(\cos2\theta,\ \sin2\theta),\qquad \overrightarrow{AQ}=(\cos2\theta,\ -\sin2\theta)

$$

であるから,共通部分に対応する中心角は

$$ 2\pi-4\theta

$$

である。よって,この円側の共通部分の面積は

$$ \frac12(2\pi-4\theta)-\frac12\sin(2\pi-4\theta)

$$

すなわち

$$ \pi-2\theta+\frac12\sin4\theta

$$

である。

以上より,

$$ \begin{aligned} S(t) &=4\theta\cos^2\theta-2\cos^2\theta\sin2\theta+\pi-2\theta+\frac12\sin4\theta \\ &=\pi+2\theta\cos2\theta-\sin2\theta \end{aligned}

$$

となる。

したがって,

$$ S(t)=\pi+2\theta\cos2\theta-\sin2\theta

$$

である。

**(2)**

体積 $V$ は

$$ V=\int_0^2 S(t),dt

$$

である。ここで

$$ t=4\cos^2\theta

$$

とおくと,

$$ dt=-4\sin2\theta,d\theta

$$

であり,$t=2$ のとき $\theta=\dfrac{\pi}{4}$,$t=0$ のとき $\theta=\dfrac{\pi}{2}$ であるから,

$$ \begin{aligned} V &=\int_0^2 S(t),dt \\ &=4\int_{\pi/4}^{\pi/2}S(t)\sin2\theta,d\theta \\ &=4\int_{\pi/4}^{\pi/2}\left(\pi+2\theta\cos2\theta-\sin2\theta\right)\sin2\theta,d\theta \\ &=4\int_{\pi/4}^{\pi/2}\left(\pi\sin2\theta+\theta\sin4\theta-\sin^22\theta\right)d\theta \end{aligned}

$$

となる。

それぞれ計算すると,

$$ \int_{\pi/4}^{\pi/2}\pi\sin2\theta,d\theta =\frac{\pi}{2},

$$

$$ \int_{\pi/4}^{\pi/2}\theta\sin4\theta,d\theta =\left[-\frac{\theta\cos4\theta}{4}+\frac{\sin4\theta}{16}\right]_{\pi/4}^{\pi/2} =-\frac{3\pi}{16},

$$

$$ \int_{\pi/4}^{\pi/2}\sin^22\theta,d\theta =\int_{\pi/4}^{\pi/2}\frac{1-\cos4\theta}{2},d\theta =\left[\frac{\theta}{2}-\frac{\sin4\theta}{8}\right]_{\pi/4}^{\pi/2} =\frac{\pi}{8}

$$

である。よって,

$$ V=4\left(\frac{\pi}{2}-\frac{3\pi}{16}-\frac{\pi}{8}\right) =4\cdot\frac{3\pi}{16} =\frac{3\pi}{4}

$$

となる。

解説

高さ $y=t$ で切ると,問題は $xz$ 平面内の 2 円の共通部分の面積に帰着する。 回転体の問題であっても,まず「一定の高さで切った断面」を見るのが基本である。

この問題の要点は,条件「直線 $x=1$ からの距離が $1$ 以下」を

$$ (x-1)^2+z^2\leqq 1

$$

と読み替えることである。これにより,切り口が 2 つの円の共通部分になることがはっきりする。

また,

$$ t=(2\cos\theta)^2

$$

という置き方により,交点の座標が

$$ \left(2\cos^2\theta,\ \pm\sin2\theta\right)

$$

と簡潔になり,扇形の中心角も自然に $\theta$ で表せる。この置換は,面積の式を整理しやすくし,さらに体積積分も計算しやすくしている。

答え

$$ \text{(1)}\quad S(t)=\pi+2\theta\cos2\theta-\sin2\theta \qquad \left(t=(2\cos\theta)^2,\ \frac{\pi}{4}\leqq\theta\leqq\frac{\pi}{2}\right)

$$

$$ \text{(2)}\quad V=\frac{3\pi}{4}

$$

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