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数学3 積分法「体積」の問題112 解説

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数学3積分法体積問題112
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数学3 積分法 体積 問題112の問題画像
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解説

方針・初手

(1) は,直線が 2 点 $(\alpha,\alpha^2),(\beta,\beta^2)$ を通ることを使って,傾きと切片を求めればよい。

(2) は,直線と放物線の差を因数分解すると面積が簡単に積分できる。

(3) は,(2) の結果から $\beta-\alpha$ が定まり,さらに

$$ c=\frac{\alpha+\beta}{2}

$$

とおくと

$$ \alpha=c-3,\qquad \beta=c+3

$$

となるので,区間の中心 $c$ のまわりに平行移動して対称性を使うのが自然である。

解法1

**(1)**

直線 $\ell$ を

$$ y=f(x)=ax+b

$$

とする。

$\ell$ は $(\alpha,\alpha^2),(\beta,\beta^2)$ を通るから,

$$ a=\frac{\beta^2-\alpha^2}{\beta-\alpha} =\alpha+\beta

$$

である。

また,

$$ \alpha^2=a\alpha+b

$$

より

$$ b=\alpha^2-a\alpha =\alpha^2-(\alpha+\beta)\alpha =-\alpha\beta

$$

となる。

したがって,

$$ a=\alpha+\beta,\qquad b=-\alpha\beta

$$

である。

**(2)**

(1) より

$$ f(x)=(\alpha+\beta)x-\alpha\beta

$$

であるから,

$$ f(x)-x^2 =(\alpha+\beta)x-\alpha\beta-x^2 =-(x-\alpha)(x-\beta) =(x-\alpha)(\beta-x)

$$

である。

$\alpha<x<\beta$ では $(x-\alpha)(\beta-x)>0$ なので,図形 $D$ の面積は

$$ \int_{\alpha}^{\beta}{f(x)-x^2},dx =\int_{\alpha}^{\beta}(x-\alpha)(\beta-x),dx

$$

で与えられる。

ここで

$$ d=\beta-\alpha\quad (d>0),\qquad t=x-\alpha

$$

とおくと,$x=\alpha$ で $t=0$,$x=\beta$ で $t=d$ だから,

$$ 36 =\int_0^d t(d-t),dt =\int_0^d (dt-t^2),dt =\left[\frac{d}{2}t^2-\frac{1}{3}t^3\right]_0^d =\frac{d^3}{6}

$$

となる。

よって

$$ d^3=216

$$

より

$$ \beta-\alpha=6

$$

である。

**(3)**

(2) より $\beta-\alpha=6$ だから,

$$ c=\frac{\alpha+\beta}{2}

$$

を用いると

$$ \alpha=c-3,\qquad \beta=c+3

$$

である。

また

$$ \alpha+\beta=2c,\qquad \alpha\beta=(c-3)(c+3)=c^2-9

$$

より,直線 $\ell$ は

$$ y=2cx-(c^2-9)

$$

すなわち

$$ y=2cx-c^2+9

$$

である。

図形 $D$ を $x$ 軸のまわりに回転してできる立体の体積 $V$ は

$$ V=\pi\int_{\alpha}^{\beta}\left\{\left(2cx-c^2+9\right)^2-x^4\right\},dx

$$

である。

ここで

$$ x=c+t

$$

とおくと,$t$ の範囲は $-3\le t\le 3$ となり,

$$ 2cx-c^2+9=c^2+2ct+9,\qquad x^2=(c+t)^2=c^2+2ct+t^2

$$

であるから,

$$ V=\pi\int_{-3}^{3}\left\{(c^2+2ct+9)^2-(c^2+2ct+t^2)^2\right\},dt

$$

となる。

差の平方を用いると,

$$ \begin{aligned} &(c^2+2ct+9)^2-(c^2+2ct+t^2)^2 \\ &={(c^2+2ct+9)-(c^2+2ct+t^2)}{(c^2+2ct+9)+(c^2+2ct+t^2)} \\ &=(9-t^2)(2c^2+4ct+t^2+9). \end{aligned}

$$

したがって

$$ V=\pi\int_{-3}^{3}(9-t^2)(2c^2+4ct+t^2+9),dt.

$$

ここで $4ct(9-t^2)$ は奇関数なので,$-3$ から $3$ までの積分は $0$ である。よって

$$ V=\pi\int_{-3}^{3}\left(18c^2+81-2c^2t^2-t^4\right),dt.

$$

さらに

$$ \int_{-3}^{3}dt=6,\qquad \int_{-3}^{3}t^2,dt=18,\qquad \int_{-3}^{3}t^4,dt=\frac{486}{5}

$$

より,

$$ \begin{aligned} V &=\pi\left\{6(18c^2+81)-2c^2\cdot 18-\frac{486}{5}\right\} \\ &=\pi\left(72c^2+\frac{1944}{5}\right). \end{aligned}

$$

したがって

$$ V=72\pi c^2+\frac{1944}{5}\pi =\frac{72\pi}{5}(5c^2+27)

$$

である。

ここで $c^2\ge 0$ であるから,$V$ は $c=0$ のとき最小となる。そのとき

$$ V_{\min}=\frac{1944}{5}\pi

$$

であり,

$$ \alpha=c-3=-3,\qquad \beta=c+3=3

$$

である。

解説

この問題の本質は,放物線 $y=x^2$ とその 2 交点を結ぶ直線との差が

$$ f(x)-x^2=-(x-\alpha)(x-\beta)

$$

ときれいに因数分解できる点にある。

(2) ではこの形から面積が $\beta-\alpha$ のみで決まり,

$$ \text{面積}=\frac{(\beta-\alpha)^3}{6}

$$

となる。

(3) では,(2) によって $\beta-\alpha=6$ が固定されるので,残る自由度は中点

$$ c=\frac{\alpha+\beta}{2}

$$

だけになる。そこで $x=c+t$ と置くと積分区間が $[-3,3]$ となり,奇関数の項が消えるため体積が $c$ だけの式として簡単に整理できる。

答え

**(1)**

$$ a=\alpha+\beta,\qquad b=-\alpha\beta

$$

**(2)**

$$ \beta-\alpha=6

$$

**(3)**

$$ V=\pi\left(72c^2+\frac{1944}{5}\right) =\frac{72\pi}{5}(5c^2+27)

$$

したがって最小値は

$$ V_{\min}=\frac{1944}{5}\pi

$$

であり,そのとき

$$ \alpha=-3,\qquad \beta=3

$$

である。

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