基礎問題集
数学3 積分法「定積分・面積」の問題46 解説
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解説
方針・初手
分母に $e^x$ があるので、$e^{-x}$ をかけて形を整えると、分子がちょうど微分形になる。 すなわち
$$ \frac{1}{e^x+1}=\frac{e^{-x}}{1+e^{-x}}
$$
と変形して、そのまま対数の形に持ち込むのが最も自然である。
解法1
与えられた不定積分は
$$ \int \frac{1}{e^x+1},dx
$$
である。
ここで分子・分母に $e^{-x}$ をかけると、
$$ \begin{aligned} \int \frac{1}{e^x+1},dx &= \int \frac{e^{-x}}{1+e^{-x}},dx \end{aligned} $$
となる。
ここで
$$ u=1+e^{-x}
$$
とおくと、
$$ du=-e^{-x},dx
$$
であるから、
$$ \begin{aligned} \int \frac{e^{-x}}{1+e^{-x}},dx &= -\int \frac{1}{u},du \\ -\log|u|+C \end{aligned} $$
となる。$u=1+e^{-x}>0$ なので絶対値は外してよく、
$$ -\log(1+e^{-x})+C
$$
を得る。
したがって、
$$ \begin{aligned} \int \frac{1}{e^x+1},dx &= -\log(1+e^{-x})+C \end{aligned} $$
である。
なお、
$$ \begin{aligned} -\log(1+e^{-x}) &= -\log\left(\frac{e^x+1}{e^x}\right) \\ -\log(e^x+1)+x \end{aligned} $$
より、
$$ x-\log(e^x+1)+C
$$
と表しても同じである。
解説
この問題では、$e^x$ をそのまま $t=e^x$ と置換しても解けるが、$e^{-x}$ をかけて
$$ \frac{e^{-x}}{1+e^{-x}}
$$
の形にするほうが、分母の微分が分子に現れるので一手で済む。
指数関数を含む分数式では、分母の微分形を作れないかを見るのが典型である。
答え
$$ \begin{aligned} \int \frac{1}{e^x+1},dx &= -\log(1+e^{-x})+C \end{aligned} $$
または同値な形として
$$ \begin{aligned} \int \frac{1}{e^x+1},dx &= x-\log(e^x+1)+C \end{aligned} $$
である。