基礎問題集
数学3 積分法「定積分・面積」の問題84 解説
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解説
方針・初手
合成関数の導関数なので、まず外側の関数 $f$ の導関数 $f'(x)$ を求め、次に連鎖律を用いる。
$f(x)$ は積分で定義されているから、微分積分学の基本定理より被積分関数がそのまま $f'(x)$ になる。
解法1
$$ f(x)=\int_0^x \frac{1}{1+2t^2},dt
$$
より、微分積分学の基本定理から
$$ f'(x)=\frac{1}{1+2x^2}
$$
である。
ここで
$$ u=\frac{\tan x}{\sqrt{2}}
$$
とおくと、求める合成関数は $f(u)$ であるから、連鎖律により
$$ \begin{aligned} \frac{d}{dx}f\left(\frac{\tan x}{\sqrt{2}}\right) &= f'(u)\cdot \frac{du}{dx} \end{aligned} $$
となる。
まず
$$ f'(u)=\frac{1}{1+2u^2}
$$
であり、$u=\dfrac{\tan x}{\sqrt{2}}$ を代入すると
$$ f'(u)=\frac{1}{1+2\left(\dfrac{\tan x}{\sqrt{2}}\right)^2} =\frac{1}{1+\tan^2 x}
$$
である。
また、
$$ \begin{aligned} \frac{du}{dx} &= \frac{1}{\sqrt{2}}\frac{d}{dx}(\tan x) \\ \frac{1}{\sqrt{2}}\sec^2 x \end{aligned} $$
であるから、
$$ \begin{aligned} \frac{d}{dx}f\left(\frac{\tan x}{\sqrt{2}}\right) &= \frac{1}{1+\tan^2 x}\cdot \frac{1}{\sqrt{2}}\sec^2 x \end{aligned} $$
となる。
ここで恒等式
$$ 1+\tan^2 x=\sec^2 x
$$
を用いると、
$$ \begin{aligned} \frac{d}{dx}f\left(\frac{\tan x}{\sqrt{2}}\right) &= \frac{1}{\sec^2 x}\cdot \frac{1}{\sqrt{2}}\sec^2 x \\ \frac{1}{\sqrt{2}} \end{aligned} $$
となる。
したがって、導関数は $x$ によらない定数であり、その値は
$$ \frac{1}{\sqrt{2}}
$$
である。
解説
この問題の要点は、積分で定義された関数でも微分すると単純な形になることと、合成関数の微分では連鎖律を正しく使うことである。
特に
$$ 1+\tan^2 x=\sec^2 x
$$
によって $x$ を含む部分が完全に打ち消し合うことが、この導関数が定数になる理由である。
答え
$$ \frac{1}{\sqrt{2}}
$$