基礎問題集
数学3 積分法「定積分・面積」の問題90 解説
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解説
方針・初手
分母が $\sqrt{x^2+4}$ であるから、分子 $2x+1$ を $2x$ と $1$ に分けると処理しやすい。
$2x$ の部分は $x^2+4$ の微分になっており、残った $1$ の部分は三角比の置換 $x=2\tan\theta$ で計算できる。
解法1
求める積分を
$$ I=\int_0^2 \frac{2x+1}{\sqrt{x^2+4}},dx
$$
とおく。
まず、分子を分けて
$$ I=\int_0^2 \frac{2x}{\sqrt{x^2+4}},dx+\int_0^2 \frac{1}{\sqrt{x^2+4}},dx
$$
とする。
第1項は、そのまま微分の形を見れば
$$ \int \frac{2x}{\sqrt{x^2+4}},dx=2\sqrt{x^2+4}
$$
ではないので注意が必要である。実際には
$$ \frac{d}{dx}\sqrt{x^2+4}=\frac{x}{\sqrt{x^2+4}}
$$
であるから、
$$ \int \frac{2x}{\sqrt{x^2+4}},dx=2\sqrt{x^2+4}
$$
ではなく、
$$ \int \frac{2x}{\sqrt{x^2+4}},dx=2\int \frac{x}{\sqrt{x^2+4}},dx=2\sqrt{x^2+4}
$$
となる。したがって定積分は
$$ \int_0^2 \frac{2x}{\sqrt{x^2+4}},dx =2\sqrt{2^2+4}-2\sqrt{0^2+4} =2\sqrt{8}-2\sqrt{4} =4\sqrt{2}-4
$$
ではないかと見えそうであるが、ここでも係数の扱いを丁寧に見る。
実際には
$$ \frac{d}{dx}\sqrt{x^2+4}=\frac{x}{\sqrt{x^2+4}}
$$
であるから、
$$ \int_0^2 \frac{2x}{\sqrt{x^2+4}},dx =2\left[\sqrt{x^2+4}\right]_0^2 =2(2\sqrt{2}-2) =4\sqrt{2}-4
$$
となる。
次に第2項を計算する。ここで
$$ x=2\tan\theta
$$
とおくと、
$$ dx=2\sec^2\theta,d\theta,\qquad \sqrt{x^2+4}=\sqrt{4\tan^2\theta+4}=2\sec\theta
$$
である。また、$x=0$ のとき $\theta=0$、$x=2$ のとき $\theta=\frac{\pi}{4}$ である。
よって
$$ \int_0^2 \frac{1}{\sqrt{x^2+4}},dx =\int_0^{\pi/4}\frac{1}{2\sec\theta}\cdot 2\sec^2\theta,d\theta =\int_0^{\pi/4}\sec\theta,d\theta
$$
となる。
ここで
$$ \int \sec\theta,d\theta=\log|\sec\theta+\tan\theta|
$$
を用いると、
$$ \int_0^{\pi/4}\sec\theta,d\theta =\left[\log(\sec\theta+\tan\theta)\right]_0^{\pi/4} =\log(\sqrt{2}+1)-\log 1 =\log(1+\sqrt{2})
$$
である。
したがって
$$ I=(4\sqrt{2}-4)+\log(1+\sqrt{2})
$$
となる。
解説
この問題の核心は、分子 $2x+1$ をそのまま扱わず、$2x$ と $1$ に分けることである。
$\sqrt{x^2+4}$ の微分に $x$ が現れるので、$2x$ の部分は直接処理できる。一方、$\dfrac{1}{\sqrt{x^2+4}}$ は典型的に $x=a\tan\theta$ の置換で処理する形である。
このように、分子を分解して「微分で処理できる部分」と「三角置換が必要な部分」に分けるのが標準的な方針である。
答え
$$ \int_0^2 \frac{2x+1}{\sqrt{x^2+4}},dx =4\sqrt{2}-4+\log(1+\sqrt{2})
$$