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数学3 積分法「定積分・面積」の問題140 解説

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数学3積分法定積分・面積問題140
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解説

方針・初手

積分区間が $[-1,1]$ で対称であることを利用する。被積分関数 $\dfrac{x^2}{1+e^x}$ に対して $x$ を $-x$ に置き換えた式を作ると,2つを足したとき分母がうまく消える。まず

$$ I=\int_{-1}^{1}\frac{x^2}{1+e^x},dx

$$

とおく。

解法1

$x=-t$ と置換する。すると $dx=-dt$ であり,積分区間は $x=-1\to t=1,\ x=1\to t=-1$ となるから,

$$ I=\int_{1}^{-1}\frac{(-t)^2}{1+e^{-t}}(-dt) =\int_{-1}^{1}\frac{t^2}{1+e^{-t}},dt

$$

となる。積分変数はダミーなので,再び $x$ と書けば

$$ I=\int_{-1}^{1}\frac{x^2}{1+e^{-x}},dx

$$

である。

ここで,最初の式とこの式を足すと

$$ 2I=\int_{-1}^{1}\left(\frac{x^2}{1+e^x}+\frac{x^2}{1+e^{-x}}\right)dx

$$

となる。括弧内をまとめると,

$$ \begin{aligned} \frac{x^2}{1+e^x}+\frac{x^2}{1+e^{-x}} &= x^2\left(\frac{1}{1+e^x}+\frac{1}{1+e^{-x}}\right) \end{aligned} $$

であり,

$$ \begin{aligned} \frac{1}{1+e^{-x}} &= \frac{e^x}{1+e^x} \end{aligned} $$

だから,

$$ \begin{aligned} \frac{1}{1+e^x}+\frac{1}{1+e^{-x}} &= \frac{1}{1+e^x}+\frac{e^x}{1+e^x} =1 \end{aligned} $$

となる。したがって

$$ 2I=\int_{-1}^{1}x^2,dx

$$

である。よって

$$ 2I=\left[\frac{x^3}{3}\right]_{-1}^{1} =\frac{1}{3}-\left(-\frac{1}{3}\right) =\frac{2}{3}

$$

より,

$$ I=\frac{1}{3}

$$

を得る。

解説

この問題の要点は,$x$ を $-x$ に置き換えたときに

$$ \frac{1}{1+e^x}+\frac{1}{1+e^{-x}}=1

$$

が成り立つことにある。積分区間が $[-1,1]$ のように対称なときは,$f(x)$ と $f(-x)$ を比べる方針が非常に有効である。

特に今回は $x^2$ が偶関数であるため,置換後も形が崩れず,和を取ることで一気に簡単な積分に帰着できる。

答え

$$ \int_{-1}^{1}\frac{x^2}{1+e^x},dx=\frac{1}{3}

$$

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