基礎問題集
数学3 積分法「定積分・面積」の問題146 解説
数学3の積分法「定積分・面積」にある問題146の基礎問題と解説ページです。問題と保存済み解説を公開し、ログイン後はAI質問と学習履歴も利用できます。
MathGrAIl の基礎問題集にある公開問題ページです。ログイン前でも問題と保存済み解説を確認でき、ログイン後はAI質問と学習履歴の保存を利用できます。
- 基礎問題の問題画像と保存済み解説を公開
- ログイン後にAI質問で復習
- ログイン後に学習履歴を保存
解説
方針・初手
$f(x)$ の極値は微分して増減を調べる。
面積は、まず $y=f(x)$ と $y=g(x)$ の交点を求め、どちらが上側にあるかを判定してから定積分で求める。
解法1
まず、定義域は $x>0$ である。
$f(x)$ を微分する。
$$ f(x)=\frac{\log x}{x^2}=(\log x)x^{-2}
$$
より、
$$ \begin{aligned} f'(x) &=\frac{1}{x}x^{-2}+(\log x)(-2x^{-3})\\ &=\frac{1-2\log x}{x^3} \end{aligned}
$$
ここで $x>0$ だから $x^3>0$ である。したがって、$f'(x)$ の符号は $1-2\log x$ の符号で決まる。
$$ 1-2\log x=0
$$
より、
$$ \log x=\frac{1}{2}
$$
したがって、
$$ x=\sqrt{e}
$$
である。
$x<\sqrt{e}$ のとき $1-2\log x>0$、$x>\sqrt{e}$ のとき $1-2\log x<0$ であるから、$f(x)$ は $x=\sqrt{e}$ で極大となる。
極大値は
$$ f(\sqrt{e})=\frac{\log \sqrt{e}}{(\sqrt{e})^2} =\frac{\frac{1}{2}}{e} =\frac{1}{2e}
$$
である。
したがって、$f(x)$ は $x=\sqrt{e}$ で極大値 $\dfrac{1}{2e}$ をとり、極小値はない。
次に、2つの曲線の交点を求める。
$$ \frac{\log x}{x^2}=\frac{1}{4}\log x
$$
より、
$$ \log x\left(\frac{1}{x^2}-\frac{1}{4}\right)=0
$$
である。
したがって、
$$ \log x=0
$$
または
$$ \frac{1}{x^2}=\frac{1}{4}
$$
である。
$x>0$ より、それぞれ
$$ x=1,\quad x=2
$$
を得る。
よって、交点は $x=1,2$ に対応する2点である。
$1<x<2$ では $\log x>0$ かつ
$$ \frac{1}{x^2}>\frac{1}{4}
$$
であるから、
$$ \frac{\log x}{x^2}>\frac{1}{4}\log x
$$
すなわち $f(x)>g(x)$ である。
したがって、求める面積 $S$ は
$$ S=\int_1^2\left(\frac{\log x}{x^2}-\frac{1}{4}\log x\right),dx
$$
である。
まず、
$$ \int \frac{\log x}{x^2},dx
$$
を部分積分で求める。$u=\log x,\ dv=x^{-2}dx$ とすると、$du=\dfrac{1}{x}dx,\ v=-x^{-1}$ であるから、
$$ \begin{aligned} \int \frac{\log x}{x^2},dx &=-\frac{\log x}{x}+\int \frac{1}{x^2},dx\\ &=-\frac{\log x}{x}-\frac{1}{x}\\ &=-\frac{\log x+1}{x} \end{aligned}
$$
また、
$$ \int \log x,dx=x\log x-x
$$
である。
よって、
$$ \begin{aligned} S &=\left[-\frac{\log x+1}{x}-\frac{1}{4}(x\log x-x)\right]_1^2 \end{aligned}
$$
上端 $x=2$ では、
$$ -\frac{\log 2+1}{2}-\frac{1}{4}(2\log 2-2) =-\log 2
$$
下端 $x=1$ では、
$$ -\frac{0+1}{1}-\frac{1}{4}(0-1) =-1+\frac{1}{4} =-\frac{3}{4}
$$
したがって、
$$ S=-\log 2-\left(-\frac{3}{4}\right) =\frac{3}{4}-\log 2
$$
である。
解説
$f(x)$ の極値では、$\log x$ を含む関数であっても、積の微分として処理すればよい。分母 $x^3$ は定義域 $x>0$ で常に正なので、符号判定は分子 $1-2\log x$ だけを見ればよい。
面積では、交点を求めたあと、どちらの曲線が上にあるかを確認することが重要である。今回は $1<x<2$ において $\log x>0$ かつ $\dfrac{1}{x^2}>\dfrac{1}{4}$ であるため、$f(x)>g(x)$ と判断できる。
答え
**(1)**
$f(x)$ は
$$ x=\sqrt{e}
$$
で極大値
$$ \frac{1}{2e}
$$
をとる。極小値はない。
**(2)**
求める面積は
$$ \frac{3}{4}-\log 2
$$
である。