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数学3 積分法「定積分・面積」の問題188 解説

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数学3積分法定積分・面積問題188
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解説

方針・初手

交点の $x$ 座標を先に求める。$C_1$ と $C_3$ の交点を $x=\alpha$ とおくと、

$$ \sin \alpha=t\cos \alpha

$$

より、

$$ \tan \alpha=t

$$

である。$0<t<1$ なので、

$$ 0<\alpha<\frac{\pi}{4}

$$

となる。この位置関係をもとに、上下の曲線を確認して面積を積分で表す。

解法1

$C_1:y=\sin x$ と $C_3:y=t\cos x$ の交点を $x=\alpha$ とする。

$$ \tan \alpha=t

$$

であるから、

$$ \sin \alpha=\frac{t}{\sqrt{1+t^2}},\qquad \cos \alpha=\frac{1}{\sqrt{1+t^2}}

$$

である。

まず、$y$ 軸、$C_1$、$C_3$ で囲まれる部分では、$0\leqq x\leqq \alpha$ において $C_3$ が上、$C_1$ が下にある。したがって、

$$ S_1=\int_0^\alpha (t\cos x-\sin x),dx

$$

である。これを計算すると、

$$ \begin{aligned} S_1 &=\left[t\sin x+\cos x\right]_0^\alpha\\ &=t\sin\alpha+\cos\alpha-1\\ &=t\cdot \frac{t}{\sqrt{1+t^2}}+\frac{1}{\sqrt{1+t^2}}-1\\ &=\sqrt{1+t^2}-1 \end{aligned}

$$

となる。

次に、$C_1,C_2,C_3$ で囲まれる部分の面積 $S_2$ を求める。$C_1$ と $C_2$ の交点は

$$ \sin x=\cos x

$$

より、

$$ x=\frac{\pi}{4}

$$

である。

$C_1,C_2,C_3$ で囲まれる領域は、$\alpha\leqq x\leqq \frac{\pi}{4}$ では上が $C_1$、下が $C_3$、$\frac{\pi}{4}\leqq x\leqq \frac{\pi}{2}$ では上が $C_2$、下が $C_3$ である。よって、

$$ S_2=\int_\alpha^{\pi/4}(\sin x-t\cos x),dx+\int_{\pi/4}^{\pi/2}(\cos x-t\cos x),dx

$$

である。

第1項は、

$$ \begin{aligned} \int_\alpha^{\pi/4}(\sin x-t\cos x),dx &=\left[-\cos x-t\sin x\right]_\alpha^{\pi/4}\\ &=\cos\alpha+t\sin\alpha-\frac{1+t}{\sqrt2}\\ &=\sqrt{1+t^2}-\frac{1+t}{\sqrt2} \end{aligned}

$$

である。

第2項は、

$$ \begin{aligned} \int_{\pi/4}^{\pi/2}(\cos x-t\cos x),dx &=(1-t)\int_{\pi/4}^{\pi/2}\cos x,dx\\ &=(1-t)\left(1-\frac{1}{\sqrt2}\right) \end{aligned}

$$

である。したがって、

$$ \begin{aligned} S_2 &=\sqrt{1+t^2}-\frac{1+t}{\sqrt2} +(1-t)\left(1-\frac{1}{\sqrt2}\right)\\ &=\sqrt{1+t^2}+1-t-\sqrt2 \end{aligned}

$$

となる。

ここで $S_1=S_2$ とすると、

$$ \sqrt{1+t^2}-1=\sqrt{1+t^2}+1-t-\sqrt2

$$

である。両辺から $\sqrt{1+t^2}$ を消すと、

$$ -1=1-t-\sqrt2

$$

より、

$$ t=2-\sqrt2

$$

を得る。この値は $0<t<1$ を満たす。

したがって、このときの $S_1$ は、

$$ \begin{aligned} S_1 &=\sqrt{1+t^2}-1\\ &=\sqrt{1+(2-\sqrt2)^2}-1\\ &=\sqrt{7-4\sqrt2}-1 \end{aligned}

$$

である。

解説

この問題では、交点の位置関係を正しく押さえることが重要である。$0<t<1$ なので、$C_1$ と $C_3$ の交点 $x=\alpha$ は $0<\alpha<\frac{\pi}{4}$ にある。

$S_1$ は $0\leqq x\leqq \alpha$ で $C_3-C_1$ を積分すればよい。一方、$S_2$ は上側の曲線が途中で $C_1$ から $C_2$ に変わるため、$x=\frac{\pi}{4}$ で積分区間を分ける必要がある。この分割を落とすと、面積の式が誤る。

答え

**(1)**

$$ S_1=\sqrt{1+t^2}-1

$$

**(2)**

$$ S_1=S_2

$$

となるのは、

$$ t=2-\sqrt2

$$

のときであり、このとき

$$ S_1=\sqrt{7-4\sqrt2}-1

$$

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