基礎問題集
数学3 積分法「定積分・面積」の問題223 解説
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解説
方針・初手
交点では
$$ \sin 2x=p\sin x
$$
が成り立つ。区間 $0\leqq x\leqq \dfrac{\pi}{2}$ では $\sin x\geqq 0$ なので、原点以外の交点については $\sin x\neq 0$ として割ることができる。
また、曲線 $C_1$ と $x$ 軸で囲まれた領域は $0\leqq x\leqq \dfrac{\pi}{2}$ における $y=\sin 2x$ の下側の領域である。$C_2$ がこの領域を二等分する条件は、$C_1$ と $C_2$ で囲まれる部分の面積が全体の半分になることである。
解法1
交点の条件は
$$ \sin 2x=p\sin x
$$
である。$\sin 2x=2\sin x\cos x$ より、
$$ 2\sin x\cos x=p\sin x
$$
となる。
原点以外の交点の $x$ 座標を $\alpha$ とするので、$\alpha\neq 0$ であり、したがって $\sin\alpha\neq 0$ である。よって両辺を $\sin\alpha$ で割ると、
$$ 2\cos\alpha=p
$$
を得る。したがって
$$ \cos\alpha=\frac{p}{2}
$$
である。
さらに、原点とは異なる交点をもつには
$$ 0<\alpha<\frac{\pi}{2}
$$
でなければならない。このとき
$$ 0<\cos\alpha<1
$$
より、
$$ 0<\frac{p}{2}<1
$$
である。よって
$$ 0<p<2
$$
である。
次に、$C_1$ と $C_2$ で囲まれた領域の面積 $S$ を求める。
$0<x<\alpha$ では $\cos x>\cos\alpha=\dfrac p2$ であるから、
$$ 2\cos x-p>0
$$
となり、
$$ \begin{aligned} \sin 2x-p\sin x &= \sin x(2\cos x-p)>0 \end{aligned} $$
である。よって、この範囲では $C_1$ が $C_2$ より上にある。
したがって
$$ S=\int_0^\alpha \left(\sin 2x-p\sin x\right),dx
$$
である。これを計算すると、
$$ \begin{aligned} S &=\int_0^\alpha \sin 2x,dx-p\int_0^\alpha \sin x,dx \\ &=\left[-\frac{1}{2}\cos 2x\right]_0^\alpha -p\left[-\cos x\right]_0^\alpha \\ &=\frac{1}{2}\left(1-\cos 2\alpha\right)-p(1-\cos\alpha). \end{aligned}
$$
ここで $\cos\alpha=\dfrac p2$ より、
$$ \begin{aligned} \cos 2\alpha &= 2\cos^2\alpha-1 \\ 2\left(\frac p2\right)^2-1 \\ \frac{p^2}{2}-1 \end{aligned} $$
である。したがって
$$ \begin{aligned} S &=\frac{1}{2}\left(1-\left(\frac{p^2}{2}-1\right)\right) -p\left(1-\frac p2\right) \\ &=\frac{1}{2}\left(2-\frac{p^2}{2}\right)-p+\frac{p^2}{2} \\ &=1-\frac{p^2}{4}-p+\frac{p^2}{2} \\ &=1-p+\frac{p^2}{4}. \end{aligned}
$$
よって
$$ S=\frac{(2-p)^2}{4}
$$
である。
最後に、$C_2$ が $C_1$ と $x$ 軸で囲まれた領域の面積を二等分する条件を考える。
まず、$C_1$ と $x$ 軸で囲まれた領域の面積は
$$ \begin{aligned} \int_0^{\frac{\pi}{2}}\sin 2x,dx &= \left[-\frac{1}{2}\cos 2x\right]_0^{\frac{\pi}{2}} \\ 1 \end{aligned} $$
である。
$C_2$ は、原点から $C_1$ との交点までの部分で、この領域の内部を通る。したがって、二等分の条件は
$$ S=\frac{1}{2}
$$
である。
よって
$$ \frac{(2-p)^2}{4}=\frac{1}{2}
$$
となる。これを解くと、
$$ (2-p)^2=2
$$
である。
ここで $0<p<2$ より $2-p>0$ だから、
$$ 2-p=\sqrt{2}
$$
である。したがって
$$ p=2-\sqrt{2}
$$
を得る。
解説
交点の条件では、$\sin x$ で割ってよいかどうかが重要である。原点以外の交点を考えているため、$\alpha\neq 0$ であり、$\sin\alpha\neq 0$ となる。ここを明確にしておく必要がある。
また、$C_1$ と $C_2$ で囲まれる面積は、必ず $0$ から $\alpha$ までの積分で求める。$\alpha$ より右側では $C_2$ は $C_1$ より上に出るため、$C_1$ と $x$ 軸で囲まれた領域の外側にある。
二等分条件では、全体の面積が $1$ であることを先に確認し、$C_1$ と $C_2$ で囲まれた部分の面積が $\dfrac12$ になると考えるのが自然である。
答え
**(1)**
$$ \cos\alpha=\frac p2
$$
また、$p$ の範囲は
$$ 0<p<2
$$
である。
**(2)**
$$ \begin{aligned} S=1-p+\frac{p^2}{4} &= \frac{(2-p)^2}{4} \end{aligned} $$
である。
**(3)**
$$ p=2-\sqrt{2}
$$