基礎問題集
数学3 積分法「定積分・面積」の問題249 解説
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解説
方針・初手
和を直接計算するのではなく、関数 $f(x)=\dfrac{1}{\sqrt{x}}$ が単調減少であることを利用して、積分で上下から評価する。
整数部分を求めるには、和を $398$ 以上 $399$ 未満にはさめばよい。
解法1
求める和を
$$ S=\sum_{n=1}^{40000}\frac{1}{\sqrt{n}}
$$
とおく。
関数
$$ f(x)=\frac{1}{\sqrt{x}}
$$
は $x>0$ で単調減少である。
まず上から評価する。$n\geqq 2$ のとき、区間 $[n-1,n]$ では $x\leqq n$ であるから、単調減少性より
$$ \frac{1}{\sqrt{x}}\geqq \frac{1}{\sqrt{n}}
$$
が成り立つ。したがって
$$ \int_{n-1}^{n}\frac{1}{\sqrt{x}},dx>\frac{1}{\sqrt{n}}
$$
である。これを $n=2,3,\dots,40000$ について足すと、
$$ \sum_{n=2}^{40000}\frac{1}{\sqrt{n}} < \int_1^{40000}\frac{1}{\sqrt{x}},dx
$$
となる。よって
$$ S =
1+\sum_{n=2}^{40000}\frac{1}{\sqrt{n}} < 1+\int_1^{40000}\frac{1}{\sqrt{x}},dx
$$
である。積分を計算すると、
$$ \begin{aligned} \int_1^{40000}\frac{1}{\sqrt{x}},dx &= \left[2\sqrt{x}\right]_1^{40000} \\ 2\cdot 200-2 \\ 398 \end{aligned} $$
だから、
$$ S<1+398=399
$$
を得る。
次に下から評価する。各 $n=1,2,\dots,40000$ について、区間 $[n,n+1]$ では $x\geqq n$ であるから、単調減少性より
$$ \frac{1}{\sqrt{x}}\leqq \frac{1}{\sqrt{n}}
$$
が成り立つ。したがって
$$ \int_n^{n+1}\frac{1}{\sqrt{x}},dx<\frac{1}{\sqrt{n}}
$$
である。これを $n=1,2,\dots,40000$ について足すと、
$$ \begin{aligned} \int_1^{40001}\frac{1}{\sqrt{x}},dx &< \sum_{n=1}^{40000}\frac{1}{\sqrt{n}} \\ &= S \end{aligned} $$
となる。
したがって
$$ \begin{aligned} S> \int_1^{40001}\frac{1}{\sqrt{x}},dx &= \left[2\sqrt{x}\right]_1^{40001} \\ 2\sqrt{40001}-2 \end{aligned} $$
である。ここで $\sqrt{40001}>200$ より、
$$ 2\sqrt{40001}-2>2\cdot 200-2=398
$$
となる。よって
$$ S>398
$$
である。
以上より、
$$ 398<S<399
$$
が成り立つ。
したがって $S$ の整数部分は $398$ である。
解説
この問題では、和を正確に求める必要はない。整数部分だけを求めるので、連続関数の積分で和を上下からはさむのが有効である。
特に $f(x)=\dfrac{1}{\sqrt{x}}$ は単調減少なので、長方形近似の大小関係を使える。上からの評価では $n=1$ の項だけを分けることで、
$$ S<1+\int_1^{40000}\frac{1}{\sqrt{x}},dx=399
$$
という鋭い評価が得られる。
一方、下からは
$$ S>\int_1^{40001}\frac{1}{\sqrt{x}},dx>398
$$
と評価すればよい。
答え
$$ 398
$$