基礎問題集
数学3 積分法「定積分・面積」の問題269 解説
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解説
方針・初手
(1) は $\sqrt{1-x^2}$ を含むので、$x=\sin\theta$ とおく三角置換が自然である。すると被積分関数が三角関数の積に変わり、積分しやすくなる。
(2) は $\log(x^2+1)$ があるので、まず $t=x^2$ とおいて形を整える。その後、部分積分を用いると処理しやすい。
解法1
**(1)**
$$ I=\int_0^1 x^2\sqrt{1-x^2},dx
$$
ここで
$$ x=\sin\theta \qquad \left(0\leqq \theta \leqq \frac{\pi}{2}\right)
$$
とおくと、
$$ dx=\cos\theta,d\theta,\qquad \sqrt{1-x^2}=\sqrt{1-\sin^2\theta}=\cos\theta
$$
である。したがって
$$ I=\int_0^{\pi/2}\sin^2\theta\cos^2\theta,d\theta
$$
となる。
さらに
$$ \sin^2\theta\cos^2\theta=\frac{1}{4}\sin^2 2\theta =\frac{1}{8}(1-\cos 4\theta)
$$
より、
$$ I=\int_0^{\pi/2}\frac{1}{8}(1-\cos 4\theta),d\theta =\frac{1}{8}\left[\theta-\frac{1}{4}\sin 4\theta\right]_0^{\pi/2}
$$
である。ここで $\sin 2\pi=\sin 0=0$ だから、
$$ I=\frac{1}{8}\cdot \frac{\pi}{2}=\frac{\pi}{16}
$$
となる。
**(2)**
$$ J=\int_0^1 x^3\log(x^2+1),dx
$$
まず
$$ t=x^2
$$
とおくと、
$$ dt=2x,dx,\qquad x^3dx=x^2\cdot x,dx=t\cdot \frac{dt}{2}
$$
であり、積分区間は $x=0,1$ に対応して $t=0,1$ となる。よって
$$ J=\frac{1}{2}\int_0^1 t\log(1+t),dt
$$
を得る。
ここで部分積分を行う。すなわち
$$ u=\log(1+t),\qquad dv=t,dt
$$
とすると、
$$ du=\frac{1}{1+t},dt,\qquad v=\frac{t^2}{2}
$$
だから、
$$ \int_0^1 t\log(1+t),dt =\left[\frac{t^2}{2}\log(1+t)\right]_0^1-\frac{1}{2}\int_0^1 \frac{t^2}{1+t},dt
$$
となる。
ここで
$$ \frac{t^2}{1+t}=t-1+\frac{1}{1+t}
$$
であるから、
$$ \int_0^1 \frac{t^2}{1+t},dt =\int_0^1 \left(t-1+\frac{1}{1+t}\right)dt
$$
$$ =\left[\frac{t^2}{2}-t+\log(1+t)\right]_0^1 =\frac{1}{2}-1+\log 2 =\log 2-\frac{1}{2}
$$
となる。したがって
$$ \int_0^1 t\log(1+t),dt =\frac{1}{2}\log 2-\frac{1}{2}\left(\log 2-\frac{1}{2}\right) =\frac{1}{4}
$$
であり、
$$ J=\frac{1}{2}\cdot \frac{1}{4}=\frac{1}{8}
$$
を得る。
解説
(1) は $\sqrt{1-x^2}$ を見たら $x=\sin\theta$、$\sqrt{a^2-x^2}$ を見たら三角置換、という典型処理である。置換後に $\sin^2\theta\cos^2\theta$ が現れたら、倍角公式で $\sin 2\theta$ にまとめると計算しやすい。
(2) は対数関数そのものを直接積分するより、まず $x^2$ を新しい文字に直してから部分積分するのが自然である。さらに $\dfrac{t^2}{1+t}$ のような有理式は、多項式と分数式に分解して積分するのが定石である。
答え
$$ \begin{aligned}
**(1)**
;& I=\frac{\pi}{16} \\
**(2)**
;& J=\frac{1}{8} \end{aligned}
$$