基礎問題集
数学3 積分法「定積分・面積」の問題274 解説
数学3の積分法「定積分・面積」にある問題274の基礎問題と解説ページです。問題と保存済み解説を公開し、ログイン後はAI質問と学習履歴も利用できます。
MathGrAIl の基礎問題集にある公開問題ページです。ログイン前でも問題と保存済み解説を確認でき、ログイン後はAI質問と学習履歴の保存を利用できます。
- 基礎問題の問題画像と保存済み解説を公開
- ログイン後にAI質問で復習
- ログイン後に学習履歴を保存
解説
方針・初手
$t=0,\pi$ のとき $y=0$ であり,$0<t<\pi$ では $\sin t>0$ なので $y>0$ である。したがって,曲線 $C$ は $x$ 軸の上側を通って 2 点 $(1+e^\pi,0)$,$(0,0)$ を結び,$x$ 軸とで 1 つの閉じた図形を作る。
媒介変数表示された曲線と $x$ 軸で囲まれる面積は,曲線が右端から左端へたどられていることに注意すると
$$ S=-\int_C y,dx
$$
で求められる。したがって $x'(t)$ を求めて積分すればよい。
解法1
まず端点を確認する。
$$ t=0のとき\ (x,y)=(e^0\cos0+e^\pi,\ e^0\sin0)=(1+e^\pi,0)
$$
$$ t=\piのとき\ (x,y)=(e^\pi\cos\pi+e^\pi,\ e^\pi\sin\pi)=(0,0)
$$
また,$0<t<\pi$ では
$$ y=e^t\sin t>0
$$
であるから,曲線 $C$ は $x$ 軸の上側にある。
次に
$$ x=e^t\cos t+e^\pi
$$
を微分すると,
$$ \frac{dx}{dt}=e^t(\cos t-\sin t)
$$
である。よって面積 $S$ は
$$ S=-\int_0^\pi y\frac{dx}{dt},dt =-\int_0^\pi e^t\sin t\cdot e^t(\cos t-\sin t),dt
$$
$$ =\int_0^\pi e^{2t}(\sin^2 t-\sin t\cos t),dt
$$
となる。
ここで
$$ \sin^2 t=\frac{1-\cos2t}{2},\qquad \sin t\cos t=\frac{\sin2t}{2}
$$
を用いると,
$$ S=\frac12\int_0^\pi e^{2t}(1-\cos2t-\sin2t),dt
$$
となる。
この被積分関数の原始関数は
$$ \frac14 e^{2t}(1-\sin2t)
$$
である。実際,
$$ \frac{d}{dt}\left(\frac14 e^{2t}(1-\sin2t)\right) =\frac12 e^{2t}(1-\sin2t-\cos2t)
$$
となり,確かに一致する。
したがって,
$$ S=\left[\frac14 e^{2t}(1-\sin2t)\right]_0^\pi =\frac14 e^{2\pi}(1-\sin2\pi)-\frac14(1-\sin0)
$$
$$ =\frac14(e^{2\pi}-1)
$$
を得る。
解説
この問題では,$0\le t\le\pi$ において $y=e^t\sin t\ge0$ となることから,曲線が $x$ 軸の上側にあり,両端で $x$ 軸に接していることをまず確認するのが重要である。
そのうえで,媒介変数表示の面積公式
$$ S=-\int y,dx
$$
を使えば,通常の「面積=$\int y,dx$」をそのまま媒介変数に移した形で処理できる。曲線は $t=0$ から $t=\pi$ に進むにつれて右から左へ進むので,符号を 1 回きちんと確認することが要点である。
答え
$$ \frac{e^{2\pi}-1}{4}
$$