基礎問題集
数学A 場合の数「場合の数」の問題11 解説
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解説
方針・初手
白玉が $1$ 個だけであることに注目する。白玉を基準位置に固定すれば、回転による重複は消える。
残りは、白玉のまわりに赤玉 $2$ 個、青玉 $4$ 個、黄玉 $6$ 個を円周上に並べる問題になる。ただし、ネックレスは裏返して一致するものを同一視するので、並びとその逆順を同じものとして数える。
解法1
白玉を基準として固定する。すると、残りの $12$ 箇所に赤玉 $2$ 個、青玉 $4$ 個、黄玉 $6$ 個を並べればよい。
裏返しを考えないとき、並べ方は
$$ \frac{12!}{2!4!6!}
$$
である。
ここで、裏返しても同じになる並び、すなわち左右対称な並びを数える。
白玉を固定した状態で裏返すと、残りの $12$ 箇所は $6$ 組の対になる。左右対称になるためには、それぞれの対に同じ色の玉が入る必要がある。
赤玉 $2$ 個は赤の対が $1$ 組、青玉 $4$ 個は青の対が $2$ 組、黄玉 $6$ 個は黄の対が $3$ 組となる。よって、$6$ 組の対に
$$ \text{赤 }1\text{ 組},\quad \text{青 }2\text{ 組},\quad \text{黄 }3\text{ 組}
$$
を割り当てる方法は
$$ \frac{6!}{1!2!3!}
$$
である。
裏返しで同じになるものを同一視するとき、通常は $2$ 個ずつ対応するが、左右対称なものは自分自身と対応する。したがって求める個数は
$$ \frac{1}{2} \left( \frac{12!}{2!4!6!} + \frac{6!}{1!2!3!} \right)
$$
である。
計算すると、
$$ \frac{12!}{2!4!6!}=13860
$$
また、
$$ \frac{6!}{1!2!3!}=60
$$
だから、
$$ \frac{13860+60}{2}=6960
$$
となる。
解法2
バーンサイドの補題で数える。
玉は全部で
$$ 1+2+4+6=13
$$
個である。ネックレスでは回転と裏返しを同一視するので、正 $13$ 角形の二面体群を考える。群の要素数は
$$ 2\cdot 13=26
$$
である。
恒等変換で固定される並びは、同色の玉を区別しない円周上の位置への配置なので
$$ \frac{13!}{1!2!4!6!}
$$
である。
次に、恒等変換以外の回転を考える。$13$ は素数であるため、非自明な回転で固定されるには、すべての位置が同じ色でなければならない。しかし、今回は玉の色の個数が $1,2,4,6$ と分かれているので、そのような配置は存在しない。したがって、非自明な回転で固定される配置は $0$ 個である。
裏返しについて考える。$13$ 個の玉のネックレスでは、各反転軸は $1$ 個の玉を固定し、残り $12$ 個を $6$ 組の対に分ける。
反転で固定されるためには、対になった位置には同じ色の玉が入る必要がある。よって、固定される軸上の玉だけが奇数個の色でなければならない。
今回、奇数個の色は白玉 $1$ 個だけである。したがって、反転軸上に白玉が置かれる必要がある。
残りの $6$ 組には、赤の対 $1$ 組、青の対 $2$ 組、黄の対 $3$ 組を置けばよいので、反転 $1$ つあたり固定される配置は
$$ \frac{6!}{1!2!3!}=60
$$
である。
反転は $13$ 個あるので、バーンサイドの補題より求める個数は
$$ \frac{1}{26} \left( \frac{13!}{1!2!4!6!} + 13\cdot 60 \right)
$$
である。
ここで、
$$ \frac{13!}{1!2!4!6!}=180180
$$
だから、
$$ \begin{aligned} \frac{180180+780}{26} &= \frac{180960}{26} \\ 6960 \end{aligned} $$
である。
解説
白玉が $1$ 個だけであるため、白玉を基準に固定する解法が最も自然である。これにより回転の処理を先に消すことができ、残る問題は「順列を逆順と同一視する」だけになる。
注意すべき点は、裏返しで一致する並びを単純に $2$ で割ってはいけないことである。左右対称な並びは裏返しても自分自身になるため、その分を別に数えて補正する必要がある。
この問題では左右対称な並びが
$$ \frac{6!}{1!2!3!}=60
$$
個あることが、数え上げの核心である。
答え
$$ 6960
$$