基礎問題集
数学A 場合の数「場合の数」の問題21 解説
数学Aの場合の数「場合の数」にある問題21の基礎問題と解説ページです。問題と保存済み解説を公開し、ログイン後はAI質問と学習履歴も利用できます。
MathGrAIl の基礎問題集にある公開問題ページです。ログイン前でも問題と保存済み解説を確認でき、ログイン後はAI質問と学習履歴の保存を利用できます。
- 基礎問題の問題画像と保存済み解説を公開
- ログイン後にAI質問で復習
- ログイン後に学習履歴を保存
解説
方針・初手
最短経路では、遠回りになる左向き・下向きの移動は使わない。したがって、基本的には「右へ進む回数」と「上へ進む回数」の並べ方を数えればよい。
ただし、中央付近に通れない道があるため、$A$ から $D$ へ直接行く場合は単純に二項係数だけでは数えられない。そこで、各交点までの最短経路数を順に足し上げる。
解法1
横方向を右に $x$、縦方向を上に $y$ とし、$A=(0,0)$ とおく。図より
$$ B=(5,2),\quad C=(4,3),\quad D=(5,7)
$$
とみなせる。
(1) $A$ から $B$ を通って $D$ まで行く場合
まず、$A$ から $B$ までは右へ $5$ 回、上へ $2$ 回進む。
この範囲には通れない道の影響がないので、最短経路の数は
$$ {}_{7}\mathrm{C}_{2}=21
$$
である。
また、$B$ から $D$ までは右端の道を上にまっすぐ進むだけなので $1$ 通りである。
したがって、求める経路数は
$$ 21\cdot 1=21
$$
である。
(2) $A$ から $C$ を通って $D$ まで行く場合
まず、$A$ から $C$ までは右へ $4$ 回、上へ $3$ 回進む。
この部分も最短経路は通常の格子と同じように数えられるので、
$$ {}_{7}\mathrm{C}_{3}=35
$$
通りである。
次に、$C$ から $D$ までは右へ $1$ 回、上へ $4$ 回進む。右へ進むタイミングを $5$ 回の移動のうちどこに置くかを考えればよいので、
$$ {}_{5}\mathrm{C}_{1}=5
$$
通りである。
したがって、求める経路数は
$$ 35\cdot 5=175
$$
である。
(3) $A$ から $D$ まで行く場合
$A$ から各交点までの最短経路数を順に足し上げる。
中央の通れない道の影響が出る前までは、通常の格子と同じである。特に、
$$ N(4,3)={}_{7}\mathrm{C}_{3}=35,\quad N(5,2)={}_{7}\mathrm{C}_{2}=21
$$
である。
よって、右下側では
$$ N(5,3)=N(4,3)+N(5,2)=35+21=56
$$
となる。
中央部分では、通れない道をまたいで数を足してはいけない。そのため、通れる道だけを使って次のように計算する。
$$ \begin{aligned} N(4,4)&=N(4,3)=35,\\ N(5,4)&=N(4,4)+N(5,3)=35+56=91,\\ N(1,5)&={}_{6}\mathrm{C}_{1}=6,\\ N(2,5)&=6,\\ N(3,5)&=6,\\ N(4,5)&=N(3,5)+N(4,4)=6+35=41,\\ N(5,5)&=N(4,5)+N(5,4)=41+91=132. \end{aligned}
$$
さらに上側は、通れる道に沿って同じように足し上げる。
$$ \begin{aligned} N(0,6)&=1,\\ N(1,6)&=1+6=7,\\ N(2,6)&=7+6=13,\\ N(3,6)&=13+6=19,\\ N(4,6)&=19+41=60,\\ N(5,6)&=60+132=192. \end{aligned}
$$
最後の段も同様に、
$$ \begin{aligned} N(0,7)&=1,\\ N(1,7)&=1+7=8,\\ N(2,7)&=8+13=21,\\ N(3,7)&=21+19=40,\\ N(4,7)&=40+60=100,\\ N(5,7)&=100+192=292. \end{aligned}
$$
したがって、$A$ から $D$ までの最短経路は
$$ 292
$$
通りである。
解説
最短経路の問題では、まず「最短ならどの方向にしか進めないか」を確認することが重要である。この問題では、$A$ から $D$ へ向かう最短経路では右向き・上向きの移動だけを使う。
途中に通れない道がなければ、移動回数の並べ方として二項係数で数えられる。しかし、中央部分に通れない道があるため、$A$ から $D$ へ直接行く場合は単純に
$$ {}_{12}\mathrm{C}_{5}
$$
としてはいけない。
一方、$B$ や $C$ を通る条件付きの問題では、区間ごとに分けて数え、それらを掛け合わせればよい。
答え
**(1)**
$A$ から $B$ を通って $D$ まで行く最短経路は
$$ 21
$$
通り。
**(2)**
$A$ から $C$ を通って $D$ まで行く最短経路は
$$ 175
$$
通り。
**(3)**
$A$ から $D$ まで行く最短経路は
$$ 292
$$
通り。