基礎問題集
数学A 場合の数「場合の数」の問題40 解説
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解説
方針・初手
各辺の3か所がすべてスペードである辺を「スペード辺」と呼ぶことにする。
まず、カードの数字を無視して、6か所に置くカードの「スペード・ハートの配置」だけを数える。その後、スペードを置く場所の数が $s$ 個なら、スペードのカードの入れ方は ${}_6P_s$ 通り、ハートのカードの入れ方は ${}*6P*{6-s}$ 通りであるから、1つのスート配置に対して
$$ {}_6P_s\cdot {}*6P*{6-s}
$$
通りのカード配置が対応する。
解法1
6か所を、図の上から順に $\mathrm{ア},\mathrm{イ},\mathrm{ウ},\mathrm{エ},\mathrm{オ},\mathrm{カ}$ とする。3つの辺は
$$ {\mathrm{ア},\mathrm{イ},\mathrm{ウ}},\quad {\mathrm{ウ},\mathrm{エ},\mathrm{オ}},\quad {\mathrm{ア},\mathrm{カ},\mathrm{オ}}
$$
である。
$n=3$ の場合
3つの辺がすべてスペード辺であるためには、6か所すべてがスペードでなければならない。
したがって、スペード6枚を6か所に並べるだけなので
$$ 6!=720
$$
通りである。
$n=2$ の場合
ちょうど2つの辺がスペード辺である場合を考える。
3つの辺のうち、スペード辺になる2辺の選び方は
$$ {}_{3}\mathrm{C}_{2}=3
$$
通りである。
2辺がスペード辺になると、その2辺に含まれる5か所はすべてスペードでなければならない。残りの1か所をスペードにすると3辺すべてがスペード辺になってしまうので、残りの1か所はハートでなければならない。
よって、各スート配置ではスペードが5か所、ハートが1か所である。カードの数字の入れ方は
$$ {}_6P_5\cdot {}_6P_1=720\cdot 6=4320
$$
通りである。
したがって
$$ 3\cdot 4320=12960
$$
通りである。
$n=1$ の場合
ちょうど1つの辺だけがスペード辺である場合を考える。
まず、スペード辺となる辺の選び方は $3$ 通りである。対称性により、1つの辺を固定して数え、最後に $3$ 倍すればよい。
例えば
$$ {\mathrm{ア},\mathrm{イ},\mathrm{ウ}}
$$
をスペード辺とする。このとき $\mathrm{ア},\mathrm{イ},\mathrm{ウ}$ はすべてスペードである。
残りの3か所 $\mathrm{エ},\mathrm{オ},\mathrm{カ}$ について考える。
辺
$$ {\mathrm{ウ},\mathrm{エ},\mathrm{オ}}
$$
がスペード辺にならないためには、$\mathrm{エ},\mathrm{オ}$ の少なくとも一方がハートである必要がある。
また、辺
$$ {\mathrm{ア},\mathrm{カ},\mathrm{オ}}
$$
がスペード辺にならないためには、$\mathrm{カ},\mathrm{オ}$ の少なくとも一方がハートである必要がある。
したがって、$\mathrm{エ},\mathrm{オ},\mathrm{カ}$ のスート配置を数えると、全体で $2^3=8$ 通りあるうち、条件を満たすものを分類して
- スペード数が追加で $0$ 個のもの:$1$ 通り
- スペード数が追加で $1$ 個のもの:$3$ 通り
- スペード数が追加で $2$ 個のもの:$3$ 通りのうち、$\mathrm{エ},\mathrm{カ}$ がスペードで $\mathrm{オ}$ がハートの場合だけ条件を満たすので $1$ 通り
- スペード数が追加で $3$ 個のもの:$0$ 通り
である。
よって、固定した1辺が唯一のスペード辺となるスート配置は、全体のスペード数 $s$ ごとに
$$ s=3:1\text{通り},\quad s=4:3\text{通り},\quad s=5:1\text{通り}
$$
である。
スペード辺の選び方が3通りあるので、全体では
$$ s=3:3\text{通り},\quad s=4:9\text{通り},\quad s=5:3\text{通り}
$$
である。
それぞれにカードの数字を入れる。
スペードが3か所、ハートが3か所のときは
$$ {}_6P_3\cdot {}_6P_3=120\cdot 120=14400
$$
通りである。これが3種類あるから
$$ 3\cdot 14400=43200
$$
通りである。
スペードが4か所、ハートが2か所のときは
$$ {}_6P_4\cdot {}_6P_2=360\cdot 30=10800
$$
通りである。これが9種類あるから
$$ 9\cdot 10800=97200
$$
通りである。
スペードが5か所、ハートが1か所のときは
$$ {}_6P_5\cdot {}_6P_1=720\cdot 6=4320
$$
通りである。これが3種類あるから
$$ 3\cdot 4320=12960
$$
通りである。
したがって、$n=1$ の場合の総数は
$$ 43200+97200+12960=153360
$$
通りである。
解説
この問題では、最初から12枚の具体的なカードを並べようとすると場合分けが複雑になる。まず「スペードかハートか」だけを考え、後から数字の割り当てを掛けるのが重要である。
特に $n=1$ では、スペード辺を1つ固定しても、残りの位置に置くスペードの数が一定ではない。そのため、全体のスペード数 $s$ ごとに分けて、${}_6P_s\cdot {}*6P*{6-s}$ を掛ける必要がある。
答え
**(1)**
$n=3$ の場合
$$ 720
$$
通り。
**(2)**
$n=2$ の場合
$$ 12960
$$
通り。
**(3)**
$n=1$ の場合
$$ 153360
$$
通り。