基礎問題集
数学A 場合の数「場合の数」の問題42 解説
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解説
方針・初手
集合を $A\cap B$,$A\setminus B$,$B\setminus A$,どちらにも属さない部分に分けて考える。
特に,$A$ と $B$ の両方に属する要素数は,和集合の要素数を用いて
$$ |A\cap B|=|A|+|B|-|A\cup B|
$$
と表せる。ここで $|A\cup B|$ は全体集合 $U$ の要素数 $100$ を超えない。
解法1
$|A|=83,\ |B|=71,\ |U|=100$ である。
まず,$A$ と $B$ の両方に属する要素数の最小値を求める。
$A\cup B\subset U$ より,
$$ |A\cup B|\leqq 100
$$
である。したがって,
$$ \begin{aligned} |A\cap B| &= |A|+|B|-|A\cup B|\\ &\geqq 83+71-100\\ &= 54 \end{aligned} $$
となる。
よって,$A$ と $B$ の両方に属する要素の個数は最も少なくて $54$ 個である。
次に,$A$ に属するが $B$ に属さない要素の個数を考える。これは
$$ |A\setminus B|=|A|-|A\cap B|
$$
である。
$|A\cap B|$ が最大のとき,$|A\setminus B|$ は最小になる。共通部分は $B$ の要素数 $71$ を超えないので,
$$ |A\cap B|\leqq 71
$$
であり,最大値は $71$ である。このとき,
$$ |A\setminus B|=83-71=12
$$
である。
よって,$A$ に属するが $B$ に属さない要素の個数は最も少なくて $12$ 個である。
一方,$|A\cap B|$ が最小のとき,$|A\setminus B|$ は最大になる。すでに求めたように $|A\cap B|$ の最小値は $54$ なので,
$$ |A\setminus B|=83-54=29
$$
である。
したがって,$A$ に属するが $B$ に属さない要素の個数は最も多くて $29$ 個である。
最後に,$A$ に属するが $B$ に属さない要素の個数を $x$,$B$ に属するが $A$ に属さない要素の個数を $y$ とする。また,$A$ と $B$ の両方に属する要素数を $c$ とする。
このとき,
$$ x+c=83,\qquad y+c=71
$$
である。辺々を引くと,
$$ x-y=12
$$
となる。
いま $y=7$ であるから,
$$ x=7+12=19
$$
である。
よって,$A$ に属するが $B$ に属さない要素の個数が $19$ 個のとき,$B$ に属するが $A$ に属さない要素の個数は $7$ 個である。
解説
この問題では,$A$ と $B$ の重なりがどれだけ必要かを考えることが中心である。
$A$ と $B$ の要素数の合計は
$$ 83+71=154
$$
であり,全体集合の要素数 $100$ を超えている。その超過分 $54$ は,少なくとも重なっていなければならない。
また,$A\setminus B$ の個数は $A$ のうち共通部分でない部分なので,共通部分が大きいほど小さく,共通部分が小さいほど大きくなる。
最後の条件では,$A$ と $B$ の要素数の差が
$$ 83-71=12
$$
であることから,常に
$$ |A\setminus B|-|B\setminus A|=12
$$
が成り立つ点を使う。
答え
$$ \text{ア}=54,\qquad \text{イ}=12,\qquad \text{ウ}=29,\qquad \text{エ}=19
$$