基礎問題集
数学A 場合の数「場合の数(塗り分け問題)」の問題2 解説
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解説
方針・初手
立方体の $6$ つの面は、互いに向かい合う $3$ 組の面に分けられる。
辺を共有する面には別の色を塗るので、同じ色を塗れるのは向かい合う $2$ 面だけである。したがって、同じ色が $3$ 面以上に使われることはなく、同じ色を $2$ 回使う場合は必ず向かい合う $2$ 面に塗られる。
この性質を使い、色の使われ方を分類して数える。
解法1
立方体の回転によって重なるものは同じ塗り方とみなす。
(1) $6$ 種の色をすべて用いる場合
$6$ つの面すべてが異なる色で塗られる。
まず、回転を区別して考えると、$6$ つの色を $6$ つの面に塗る方法は
$$ 6!
$$
通りである。
すべての面の色が異なるので、回転しても元の塗り方と一致する非自明な回転は存在しない。立方体の回転は $24$ 通りあるから、求める数は
$$ \frac{6!}{24}=\frac{720}{24}=30
$$
通りである。
(2) $5$ 種の色をすべて用いる場合
$6$ つの面に $5$ 種の色をすべて使うので、ちょうど $1$ 色だけが $2$ 回使われる。
同じ色を塗れるのは向かい合う $2$ 面だけであるから、重複する色は、ある向かい合う $2$ 面に塗られる。
重複する色の選び方は
$$ 5
$$
通りである。
その重複する色が塗られた向かい合う $2$ 面を上下の面と考える。残りの $4$ 色は、側面の $4$ 面にすべて異なる色で塗られる。
側面 $4$ 面の塗り方は、正方形の周りに $4$ 色を並べることと同じである。回転・裏返しに対応する立方体の回転で同じものは同一視されるので、$4$ 色の円周上の並べ方を反転も同一として数えればよい。
したがって、$4$ 色の並べ方は
$$ \frac{4!}{8}=3
$$
通りである。
よって求める数は
$$ 5\cdot 3=15
$$
通りである。
(3) $4$ 種の色をすべて用いる場合
$6$ つの面に $4$ 種の色をすべて使うので、色の使われ方は
$$ 2,2,1,1
$$
となる。
つまり、$2$ 色がそれぞれ $2$ 回ずつ使われ、残りの $2$ 色がそれぞれ $1$ 回ずつ使われる。
$2$ 回使われる色の選び方は
$$ {}_{4}\mathrm{C}_{2}=6
$$
通りである。
選ばれた $2$ 色は、それぞれ向かい合う $2$ 面の組に塗られる。残った $2$ 色は、残りの向かい合う $2$ 面に $1$ 色ずつ塗られる。
ここで、立方体の回転によって、向かい合う面の $3$ 組は互いに入れ替えられる。また、向かい合う $2$ 面の上下も回転によって入れ替えられる。
したがって、どの向かい合う面の組にどの色を置くかという位置の違いは、回転によって吸収される。よって、区別されるのは「どの $2$ 色が $2$ 回使われるか」だけである。
したがって求める数は
$$ {}_{4}\mathrm{C}_{2}=6
$$
通りである。
解説
この問題の要点は、立方体の面の隣接関係を正しく見ることである。
立方体の $6$ 面のうち、ある面と辺を共有しない面はただ $1$ つ、すなわち向かい合う面だけである。したがって、同じ色を使えるのは向かい合う $2$ 面に限られる。
$6$ 色を使う場合は全て異なるので単純に $6!$ を回転数 $24$ で割れる。$5$ 色の場合は、重複する色を固定すると、残り $4$ 色を側面の正方形に並べる問題になる。$4$ 色の場合は、色の出現回数が $2,2,1,1$ に限られるため、繰り返される $2$ 色の選び方だけが本質的な違いになる。
答え
**(1)**
$$ 30
$$
通り
**(2)**
$$ 15
$$
通り
**(3)**
$$ 6
$$
通り