基礎問題集
数学A 場合の数「完全順列・攪乱順列・モンモール数」の問題1 解説
数学Aの場合の数「完全順列・攪乱順列・モンモール数」にある問題1の基礎問題と解説ページです。問題と保存済み解説を公開し、ログイン後はAI質問と学習履歴も利用できます。
MathGrAIl の基礎問題集にある公開問題ページです。ログイン前でも問題と保存済み解説を確認でき、ログイン後はAI質問と学習履歴の保存を利用できます。
- 基礎問題の問題画像と保存済み解説を公開
- ログイン後にAI質問で復習
- ログイン後に学習履歴を保存
解説
方針・初手
カードの配り方は、5人へのカードの対応を表す順列として考える。 「自分のカードをもらう人」は、その順列の固定点である。
ちょうど $k$ 人が自分のカードをもらう確率は、
$$ \frac{{}_{5}\mathrm{C}_{k}D_{5-k}}{5!}
$$
で求められる。ただし、$D_n$ は $n$ 個のものを誰も正しい位置に置かない並べ方、すなわち完全順列の個数である。
解法1
まず、5人に5枚のカードを配る全体の場合の数は
$$ 5! = 120
$$
である。
次に、残った人数について完全順列の個数を用いる。必要な値は
$$ D_0=1,\quad D_2=1,\quad D_3=2,\quad D_4=9,\quad D_5=44
$$
である。
(1) ちょうど3人が自分のカードをもらう場合を考える。
まず、自分のカードをもらう3人を選ぶ方法は
$$ {}_{5}\mathrm{C}_{3}=10
$$
通りである。
残り2人はどちらも自分のカードをもらってはいけないので、2人のカードを入れ替えるしかない。したがって
$$ D_2=1
$$
である。
よって、求める確率は
$$ \begin{aligned} \frac{{}_{5}\mathrm{C}_{3}D_2}{5!} &= \frac{10\cdot 1}{120} \\ \frac{1}{12} \end{aligned} $$
である。
(2) ちょうど2人が自分のカードをもらう場合を考える。
自分のカードをもらう2人を選ぶ方法は
$$ {}_{5}\mathrm{C}_{2}=10
$$
通りである。
残り3人は誰も自分のカードをもらってはいけない。3人の完全順列は
$$ D_3=2
$$
通りである。
したがって、求める確率は
$$ \begin{aligned} \frac{{}_{5}\mathrm{C}_{2}D_3}{5!} &= \frac{10\cdot 2}{120} \\ \frac{1}{6} \end{aligned} $$
である。
(3) ちょうど1人が自分のカードをもらう場合を考える。
自分のカードをもらう1人を選ぶ方法は
$$ {}_{5}\mathrm{C}_{1}=5
$$
通りである。
残り4人は誰も自分のカードをもらってはいけない。4人の完全順列は
$$ D_4=9
$$
通りである。
したがって、求める確率は
$$ \begin{aligned} \frac{{}_{5}\mathrm{C}_{1}D_4}{5!} &= \frac{5\cdot 9}{120} \\ \frac{3}{8} \end{aligned} $$
である。
(4) 誰も自分のカードをもらわない場合を考える。
これは5人全員について完全順列になる場合である。5人の完全順列は
$$ D_5=44
$$
通りである。
したがって、求める確率は
$$ \begin{aligned} \frac{D_5}{5!} &= \frac{44}{120} \\ \frac{11}{30} \end{aligned} $$
である。
解説
この問題は、カードを配る操作を「5文字の順列」とみるのが重要である。自分のカードをもらう人数は、順列で元の位置に残る人数、すなわち固定点の個数に対応する。
「ちょうど $k$ 人が自分のカードをもらう」ときは、まず自分のカードをもらう $k$ 人を選び、残りの $5-k$ 人については誰も自分のカードをもらわないように並べる。したがって完全順列 $D_n$ を使う。
なお、ちょうど4人が自分のカードをもらうことは起こらない。4人が自分のカードをもらうと、残り1人も必ず自分のカードをもらうからである。
答え
**(1)**
$$ \frac{1}{12}
$$
**(2)**
$$ \frac{1}{6}
$$
**(3)**
$$ \frac{3}{8}
$$
**(4)**
$$ \frac{11}{30}
$$