基礎問題集
数学A 確率「条件付き確率」の問題10 解説
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解説
方針・初手
各試行で赤玉が出る確率は常に
$$ \frac{3}{10}
$$
白玉が出る確率は常に
$$ \frac{7}{10}
$$
である。玉は毎回もとに戻すので、各回の結果は独立である。
「$n$回目に3度目の赤玉が出る」は、$1$回目から$n-1$回目までに赤玉がちょうど$2$回出て、さらに$n$回目に赤玉が出ることを意味する。
また、「2度以上連続することなく」は、赤玉どうしが隣り合わないこととして数えればよい。
解法1
まず、赤玉が出る事象を$R$、白玉が出る事象を$W$とする。
(1)
$n$回目に3度目の赤玉が出るためには、最初の$n-1$回のうち赤玉がちょうど$2$回出て、$n$回目に赤玉が出ればよい。
最初の$n-1$回のうち、赤玉が出る$2$回の位置の選び方は
$$ {}_{n-1}C_2
$$
通りである。
したがって、求める確率は
$$ {}_{n-1}C_2\left(\frac{3}{10}\right)^2\left(\frac{7}{10}\right)^{n-3}\cdot \frac{3}{10}
$$
である。よって
$$ {}_{n-1}C_2\left(\frac{3}{10}\right)^3\left(\frac{7}{10}\right)^{n-3}
$$
となる。
(2)
$n$回のうち赤玉がちょうど$3$回出て、しかも赤玉どうしが隣り合わない場合を数える。
$n$個の位置の中から、隣り合わないように赤玉の位置を$3$個選ぶ方法を考える。
赤玉の位置を
$$ 1 \leq a_1 < a_2 < a_3 \leq n
$$
とする。赤玉が隣り合わない条件は
$$ a_2-a_1 \geq 2,\qquad a_3-a_2 \geq 2
$$
である。
ここで
$$ b_1=a_1,\qquad b_2=a_2-1,\qquad b_3=a_3-2
$$
とおくと、
$$ 1 \leq b_1 < b_2 < b_3 \leq n-2
$$
となる。したがって、隣り合わない赤玉の位置の選び方は
$$ {}_{n-2}C_3
$$
通りである。
それぞれの並びの確率は、赤玉が$3$回、白玉が$n-3$回出るので
$$ \left(\frac{3}{10}\right)^3\left(\frac{7}{10}\right)^{n-3}
$$
である。
よって、求める確率は
$$ {}_{n-2}C_3\left(\frac{3}{10}\right)^3\left(\frac{7}{10}\right)^{n-3}
$$
である。
(3)
条件は「$n$回目に3度目の赤玉が出た」である。
この条件のもとでは、$n$回目は赤玉であり、$1$回目から$n-1$回目までに赤玉がちょうど$2$回出ている。
したがって、条件に合う赤玉の位置の選び方は、最初の$n-1$個の位置から赤玉の位置を$2$個選ぶことであり、
$$ {}_{n-1}C_2
$$
通りである。
次に、このうち赤玉が2度以上連続しない場合を数える。
$n$回目は赤玉であるから、赤玉が連続しないためには、$n-1$回目は白玉でなければならない。したがって、残り2個の赤玉は$1$回目から$n-2$回目までに置く。
さらに、その2個の赤玉どうしも隣り合ってはいけない。よって、$1,2,\ldots,n-2$の中から隣り合わない2個の位置を選ぶことになる。
$n-2$個の位置から隣り合わない2個を選ぶ方法は
$$ {}_{n-3}C_2
$$
通りである。
したがって、求める条件付き確率は
$$ \frac{{}*{n-3}C_2}{{}*{n-1}C_2}
$$
である。これを整理すると、
$$ \begin{aligned} \frac{{}*{n-3}C_2}{{}*{n-1}C_2} &= \frac{\dfrac{(n-3)(n-4)}{2}}{\dfrac{(n-1)(n-2)}{2}} \\ \frac{(n-3)(n-4)}{(n-1)(n-2)} \end{aligned} $$
である。
解説
この問題では、玉を毎回もとに戻すため、各試行は独立であり、赤玉の出る確率は常に$\frac{3}{10}$である。そのため、確率計算そのものは二項分布型になる。
ただし、(1)では「$n$回目に3度目」という時刻の条件があるため、$n$回全体で赤玉が3回出るだけでは不十分である。必ず「最初の$n-1$回で赤玉が2回、$n$回目で赤玉」と分けて考える必要がある。
(2)では、赤玉が3回出る位置を隣り合わないように選ぶ組合せの数が要点である。$k$個の位置から隣り合わない$r$個を選ぶ数は
$$ {}_{k-r+1}C_r
$$
であり、ここでは$k=n,\ r=3$として${}_{n-2}C_3$になる。
(3)は条件付き確率であるが、確率の値をすべて書き出すよりも、条件のもとで可能な赤玉の位置の数を比べる方が簡潔である。条件「$n$回目に3度目の赤玉」が固定されると、残り2個の赤玉の位置をどこに置くかだけを数えればよい。
答え
**(1)**
$$ {}_{n-1}C_2\left(\frac{3}{10}\right)^3\left(\frac{7}{10}\right)^{n-3}
$$
**(2)**
$$ {}_{n-2}C_3\left(\frac{3}{10}\right)^3\left(\frac{7}{10}\right)^{n-3}
$$
**(3)**
$$ \begin{aligned} \frac{{}*{n-3}C_2}{{}*{n-1}C_2} &= \frac{(n-3)(n-4)}{(n-1)(n-2)} \end{aligned} $$