基礎問題集
数学A 確率「確率」の問題2 解説
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解説
方針・初手
さいころ3個の出方はすべて区別して考え、全事象は $6^3=216$ 通りである。
ただし $X,Y,Z$ は出た目そのものではなく、小さい順に並べ替えたものである。したがって、条件を満たす組 $(X,Y,Z)$ を数えたあと、元の3個のさいころへの並び方の数を掛ける。
解法1
(1)
条件
$$ Y=\frac{1}{2}(X+Z)
$$
は
$$ X,Y,Z
$$
が等差数列になることを意味する。
まず、3つの目がすべて等しい場合を考える。このとき
$$ (X,Y,Z)=(1,1,1),(2,2,2),\ldots,(6,6,6)
$$
の $6$ 通りがあり、それぞれ元のさいころの出方は $1$ 通りである。よって $6$ 通りである。
次に、3つの目がすべて異なる場合を考える。このとき
$$ (X,Y,Z)=(a,a+d,a+2d)
$$
と表せる。ただし $d\geqq 1$ であり、
$$ 1\leqq a,\qquad a+2d\leqq 6
$$
を満たす。
$d=1$ のとき
$$ a=1,2,3,4
$$
であり、$4$ 通り。
$d=2$ のとき
$$ a=1,2
$$
であり、$2$ 通り。
$d\geqq 3$ のとき $a+2d\leqq 6$ を満たす正の整数 $a$ は存在しない。
したがって、3つの目がすべて異なる等差数列は
$$ 4+2=6
$$
通りである。
この場合、3つのさいころへの並び方はそれぞれ $3!=6$ 通りあるので、元の出方は
$$ 6\cdot 6=36
$$
通りである。
よって条件を満たす出方の総数は
$$ 6+36=42
$$
である。したがって求める確率は
$$ \frac{42}{216}=\frac{7}{36}
$$
である。
(2)
$Y$ は3つの目の中央値である。
まず、$Y\leqq k$ となる条件を考える。これは、3個のさいころのうち少なくとも2個が $k$ 以下であることと同値である。
したがって
$$ P(Y\leqq 4)
$$
は、3個のうち少なくとも2個が $4$ 以下である確率である。出方の数で数えると、
$$ {}_{3}\mathrm{C}_{2}4^2\cdot 2+4^3 =3\cdot 16\cdot 2+64 =160
$$
通りである。
同様に、
$$ P(Y\leqq 2)
$$
は、3個のうち少なくとも2個が $2$ 以下である場合であるから、
$$ {}_{3}\mathrm{C}_{2}2^2\cdot 4+2^3 =3\cdot 4\cdot 4+8 =56
$$
通りである。
求める条件は
$$ 3\leqq Y\leqq 4
$$
であるから、
$$ \begin{aligned} P(3\leqq Y\leqq 4) &= P(Y\leqq 4)-P(Y\leqq 2) \end{aligned} $$
である。よって、条件を満たす出方の数は
$$ 160-56=104
$$
通りである。
したがって求める確率は
$$ \frac{104}{216}=\frac{13}{27}
$$
である。
解説
この問題では、$X,Y,Z$ が「出た順」ではなく「小さい順に並べた値」である点が重要である。
(1) は、条件式を
$$ 2Y=X+Z
$$
と見て、$X,Y,Z$ が等差数列であることに気づくのが初手である。ただし、$(1,1,1)$ のように3つが等しい場合と、$(1,2,3)$ のように3つが異なる場合では、元のさいころへの並び方の数が異なるため、そこを分けて数える必要がある。
(2) は、中央値そのものを直接数えるよりも、$Y\leqq k$ を「少なくとも2個が $k$ 以下」と言い換えると処理しやすい。$3\leqq Y\leqq 4$ は $Y\leqq 4$ から $Y\leqq 2$ を除けばよい。
答え
**(1)**
$$ \frac{7}{36}
$$
**(2)**
$$ \frac{13}{27}
$$