基礎問題集
数学A 確率「確率」の問題8 解説
数学Aの確率「確率」にある問題8の基礎問題と解説ページです。問題と保存済み解説を公開し、ログイン後はAI質問と学習履歴も利用できます。
MathGrAIl の基礎問題集にある公開問題ページです。ログイン前でも問題と保存済み解説を確認でき、ログイン後はAI質問と学習履歴の保存を利用できます。
- 基礎問題の問題画像と保存済み解説を公開
- ログイン後にAI質問で復習
- ログイン後に学習履歴を保存
解説
方針・初手
A が $n$ 回投げて勝つには、A の $n$ 回目の投球までに、A と B がともに $n-1$ 回ずつ外し、最後に A が当てればよい。
B が $n$ 回投げて勝つには、A と B がともに $n-1$ 回ずつ外したあと、A が $n$ 回目を外し、B が $n$ 回目を当てればよい。
したがって、1巡で両者がともに外す確率を共通比として使う。
解法1
A が的に命中させる確率を
$$ \frac{a}{a+2}
$$
B が的に命中させる確率を
$$ \frac{a}{a+1}
$$
とする。
したがって、それぞれが外す確率は
$$ 1-\frac{a}{a+2}=\frac{2}{a+2},\qquad 1-\frac{a}{a+1}=\frac{1}{a+1}
$$
である。
1巡で A も B も外す確率は
$$ \begin{aligned} \frac{2}{a+2}\cdot \frac{1}{a+1} &= \frac{2}{(a+1)(a+2)} \end{aligned} $$
である。
A が $n$ 回投げて勝つ確率
A がちょうど $n$ 回目の投球で勝つには、最初の $n-1$ 巡で両者が外し、その後 A が命中させればよい。
よって
$$ p_n= \left\{\frac{2}{(a+1)(a+2)}\right\}^{n-1} \cdot \frac{a}{a+2}
$$
である。
B が $n$ 回投げて勝つ確率
B がちょうど $n$ 回目の投球で勝つには、最初の $n-1$ 巡で両者が外し、その後 A が外し、B が命中させればよい。
よって
$$ q_n= \left\{\frac{2}{(a+1)(a+2)}\right\}^{n-1} \cdot \frac{2}{a+2} \cdot \frac{a}{a+1}
$$
である。
以上より、(1) の答えは
$$ p_n= \frac{a}{a+2} \left\{\frac{2}{(a+1)(a+2)}\right\}^{n-1}
$$
$$ q_n= \frac{2a}{(a+1)(a+2)} \left\{\frac{2}{(a+1)(a+2)}\right\}^{n-1}
$$
である。
次に (2) を考える。
$a>0$ より
$$ (a+1)(a+2)>2
$$
であるから、
$$ 0<\frac{2}{(a+1)(a+2)}<1
$$
である。
したがって、$\sum_{n=1}^{\infty}p_n$ と $\sum_{n=1}^{\infty}q_n$ はいずれも等比級数として計算できる。
共通比を
$$ r=\frac{2}{(a+1)(a+2)}
$$
とおくと、
$$ \begin{aligned} \sum_{n=1}^{\infty}p_n &= \frac{a}{a+2}\sum_{n=1}^{\infty}r^{n-1} \\ \frac{a}{a+2}\cdot \frac{1}{1-r} \end{aligned} $$
である。
また、
$$ \begin{aligned} \sum_{n=1}^{\infty}q_n &= \frac{2a}{(a+1)(a+2)}\sum_{n=1}^{\infty}r^{n-1} \\ \frac{2a}{(a+1)(a+2)}\cdot \frac{1}{1-r} \end{aligned} $$
である。
これらが等しい条件は
$$ \begin{aligned} \frac{a}{a+2}\cdot \frac{1}{1-r} &= \frac{2a}{(a+1)(a+2)}\cdot \frac{1}{1-r} \end{aligned} $$
である。
$a>0$ かつ $1-r\neq 0$ なので、両辺を整理して
$$ \begin{aligned} \frac{a}{a+2} &= \frac{2a}{(a+1)(a+2)} \end{aligned} $$
となる。
さらに $a>0$ より $a$ で割ることができるから、
$$ \begin{aligned} \frac{1}{a+2} &= \frac{2}{(a+1)(a+2)} \end{aligned} $$
である。
両辺に $(a+1)(a+2)$ をかけて
$$ a+1=2
$$
となるので、
$$ a=1
$$
である。
解説
この問題では、「A が勝つ場合」と「B が勝つ場合」で、最後の1回だけ状況が異なる。
A が勝つ場合は、直前まで両者が同じ回数だけ外し、その後 A が命中させる。一方で B が勝つ場合は、直前まで両者が同じ回数だけ外したあと、さらに A が外してから B が命中させる。
したがって、共通部分である「両者が1巡とも外す確率」を等比級数の共通比として取り出すのが自然である。
また、(2) では無限和を直接複雑に計算する必要はない。両者の無限和には同じ等比級数の和が現れるため、結局は最初に勝ちが決まる部分の確率
$$ \frac{a}{a+2} \quad\text{と}\quad \frac{2}{a+2}\cdot\frac{a}{a+1}
$$
を比較する問題になる。
答え
**(1)**
$$ p_n= \frac{a}{a+2} \left\{\frac{2}{(a+1)(a+2)}\right\}^{n-1}
$$
$$ q_n= \frac{2a}{(a+1)(a+2)} \left\{\frac{2}{(a+1)(a+2)}\right\}^{n-1}
$$
**(2)**
$$ a=1
$$