基礎問題集
数学A 確率「確率」の問題14 解説
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解説
方針・初手
前半の試行回数を $n$ 回、前半で表が出た回数を $x$ 回とおく。
後半では $200$ 回中 $99$ 回表が出ており、前半と後半を通した表の割合がちょうど $0.5$ である。まずこの条件から $n$ と $x$ の関係を作り、そのうえで前半の割合が四捨五入して $0.510$ になる条件を不等式で表す。
解法1
前半の試行回数を $n$ 回、前半で表が出た回数を $x$ 回とする。
後半では $200$ 回中 $99$ 回表が出たので、全体で表が出た回数は $x+99$ 回、全体の試行回数は $n+200$ 回である。
全体の表の割合がちょうど $0.5$ だから、
$$ \frac{x+99}{n+200}=\frac{1}{2}
$$
である。これを整理すると、
$$ 2x+198=n+200
$$
より、
$$ n=2x-2
$$
となる。したがって、
$$ x=\frac{n+2}{2}
$$
である。
よって、前半で表が出た割合は
$$ \begin{aligned} \frac{x}{n} &= \frac{n+2}{2n} \\ \frac{1}{2}+\frac{1}{n} \end{aligned} $$
である。
この割合が小数第 $4$ 位を四捨五入して $0.510$ になるための条件は、
$$ 0.5095 \leqq \frac{x}{n} < 0.5105
$$
である。
したがって、
$$ 0.5095 \leqq \frac{1}{2}+\frac{1}{n} < 0.5105
$$
となる。両辺から $\frac{1}{2}$ を引くと、
$$ 0.0095 \leqq \frac{1}{n} < 0.0105
$$
である。
これを分数で表すと、
$$ \frac{95}{10000} \leqq \frac{1}{n} < \frac{105}{10000}
$$
すなわち、
$$ \frac{19}{2000} \leqq \frac{1}{n} < \frac{21}{2000}
$$
である。
$n$ は正の整数なので、逆数をとると不等号の向きに注意して、
$$ \frac{2000}{21} < n \leqq \frac{2000}{19}
$$
となる。
ここで、
$$ \frac{2000}{21}=95.238\cdots,\qquad \frac{2000}{19}=105.263\cdots
$$
であるから、
$$ 96 \leqq n \leqq 105
$$
である。
また、問題文より前半の試行回数は $103$ 回以上なので、
$$ 103 \leqq n \leqq 105
$$
である。
さらに、
$$ x=\frac{n+2}{2}
$$
が整数でなければならないので、$n$ は偶数である。
したがって、$103 \leqq n \leqq 105$ の範囲にある偶数は
$$ n=104
$$
のみである。
実際、このとき
$$ x=\frac{104+2}{2}=53
$$
であり、前半の表の割合は
$$ \frac{53}{104}=0.509615\cdots
$$
となる。これは小数第 $4$ 位を四捨五入して $0.510$ である。
また全体では、
$$ \begin{aligned} \frac{53+99}{104+200} &= \frac{152}{304} \\ \frac{1}{2} \end{aligned} $$
となり、条件を満たす。
解説
この問題では、前半の割合 $0.510$ だけを見ると前半の回数が多数ありそうに見えるが、全体の割合がちょうど $0.5$ であることから、前半の表の割合は
$$ \frac{1}{2}+\frac{1}{n}
$$
という非常に限定された形になる。
四捨五入して $0.510$ という条件は、単に $\frac{x}{n}=0.510$ としてはいけない。正しくは
$$ 0.5095 \leqq \frac{x}{n} < 0.5105
$$
という範囲で考える必要がある。
最後に、$x$ が整数であることから $n$ の偶奇条件が出る点も重要である。
答え
前半で硬貨を投げた回数は
$$ 104
$$
回である。