基礎問題集
数学A 確率「確率」の問題33 解説
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解説
方針・初手
4回の出目を順序つきで考えると、全事象は $6^4$ 通りである。
最小値に関する条件は、「使えない目」を除いた個数を数えるのが自然である。特に「最小値が $1$」は「少なくとも1回は $1$ が出る」と言い換えられる。
解法1
全事象は
$$ 6^4=1296
$$
通りである。
(1) 最小値が $1$ であるとは、4回のうち少なくとも1回は $1$ が出るということである。
その余事象は「$1$ が1回も出ない」ことであり、このとき各回の出目は $2,3,4,5,6$ の5通りであるから、
$$ 5^4=625
$$
通りである。
したがって、最小値が $1$ である場合の数は
$$ 6^4-5^4=1296-625=671
$$
である。よって求める確率は
$$ \frac{671}{1296}
$$
である。
(2) 最小値が $1$ で、かつ最大値が $6$ であるとは、4回の出目の中に $1$ と $6$ がどちらも少なくとも1回ずつ現れるということである。
全事象 $6^4$ 通りから、「$1$ が出ない場合」と「$6$ が出ない場合」を除く。ただし、「$1$ も $6$ も出ない場合」は2回除かれるので、1回戻す。
$1$ が出ない場合は $5^4$ 通り、$6$ が出ない場合も $5^4$ 通りである。また、$1$ も $6$ も出ない場合は、各回の出目が $2,3,4,5$ の4通りなので、
$$ 4^4=256
$$
通りである。
したがって、条件を満たす場合の数は
$$ 6^4-2\cdot 5^4+4^4 =1296-1250+256 =302
$$
である。
よって求める確率は
$$ \begin{aligned} \frac{302}{1296} &= \frac{151}{648} \end{aligned} $$
である。
解法2
(2) について、$1$ と $6$ の出る回数で数えてもよい。
$1$ が $a$ 回、$6$ が $b$ 回、残りが $2,3,4,5$ のいずれかであるとする。ただし $a\geq 1,\ b\geq 1,\ a+b\leq 4$ である。
残りの回数を $c=4-a-b$ とすると、その場合の数は
$$ \frac{4!}{a!b!c!}\cdot 4^c
$$
である。
これを $a,b\geq 1$ について足す。
**(i)**
$c=0$、つまり $a+b=4$ のとき、
$$ \frac{4!}{1!3!}+\frac{4!}{2!2!}+\frac{4!}{3!1!} =4+6+4=14
$$
である。
**(ii)**
$c=1$、つまり $a+b=3$ のとき、
$$ \frac{4!}{1!2!1!}\cdot 4+\frac{4!}{2!1!1!}\cdot 4 =48+48=96
$$
である。
**(iii)**
$c=2$、つまり $a+b=2$ のとき、$a=b=1$ であり、
$$ \frac{4!}{1!1!2!}\cdot 4^2 =12\cdot 16 =192
$$
である。
したがって、条件を満たす場合の数は
$$ 14+96+192=302
$$
である。よって確率は
$$ \begin{aligned} \frac{302}{1296} &= \frac{151}{648} \end{aligned} $$
となる。
解説
この問題では、4回の出目を順序つきで数えることが基本である。
(1) は「最小値が $1$」を直接数えるより、「$1$ が1回も出ない場合」を除く方が簡単である。
(2) は「最小値が $1$ かつ最大値が $6$」を「$1$ と $6$ がともに少なくとも1回出る」と言い換えるのが重要である。この形にすると、包除原理で自然に数えられる。
答え
**(1)**
$$ \frac{671}{1296}
$$
**(2)**
$$ \frac{151}{648}
$$